会社でのお花見や歓送迎会と、何かと仕事がらみでお酒の席が増えるこの時期。とくに女性の場合、上司から半無理やり"最初の一杯だけはビールだよな!"と言われ(仕事だから……と)仕方なく飲む人も多いのではないでしょうか。
最近では、コラーゲン入りのビールテイスト飲料など、女性向けのノンアルコールビールも売られているため、最初からノンアルコールビールを飲む人なども増えてきていますが、それでもお酒が飲めない方はやはり苦労しますよね。
一方でお酒が好きで、勤務時間中にノンアルコールビールを飲んでいらっしゃる方もいるようです。
仕事中にノンアルコールはNG?
先日発表された『ノンアルコールビールに対する意識調査』によると、業務時間内外に関わらず「職場でのノンアルコールビール飲用についてどう思うか」の質問に対し、「良くない」と回答した人が全体の72.3%、「良い」と回答した方が27.8%とのこと。
参考 <ノンアルコールビール意識調査>株式会社エコンテ
http://econte.co.jp/resource/alcohol-free/
といえども、やはり職場での飲用についてはまだ厳しい意見が多いようです。
妊婦さんにはノンアルコールビールでOK?
また、お酒の席で女性スタッフが妊娠されている場合、ビールをすすめていいのかどうか悩むところです。
アルコールは“へその緒”を通して胎児に影響するため妊婦はアルコールを飲んではいけないとされます。一杯くらい…と、ついススメがちですが、そこは遠慮すべきです。
ならばノンアルコールビールはどうでしょう?
アルコール分「0.00%」表示のヒミツ
まず、本当にアルコールは入っていないのか?という疑問。大手ビールメーカーが出しているノンアルコールビールは、清涼飲料水に分類され「0.00%」の表示があります。
なのに、缶には
・アルコール分0.00%・当商品は20歳以上の方の飲用を想定して開発しました
と表示。さらにコンビニなどの小売店ではノンアルコールビールでも未成年と思われるお客様に、年齢確認をしなければいけません。
これは、お酒を想定して造った飲み物は、例えノンアルコールでも、未成年が本物のお酒に興味をもつきっかけになる“危険性”があるからです。ですから身体への影響はありません。
ちなみに、日本の酒税法ではアルコール分1%未満は酒類として分類されないので、0.2%を四捨五入して0%と表示することができます。
つまり、アルコール表示に0と書いてあっても、実際には微量にアルコールが含まれている訳です。0.00%とわざわざ表示するのは、小数点以下までアルコールが入っていません!という証なわけです。
ですから、妊娠している女性スタッフに0.00%ノンアルコールビールをススメるのは問題ないと思われます。
あとは妊婦さんである本人の選択です。どうしても宴会はアルコールを飲む前提で開催されるもの。例えば、お花見のように野外の宴会では、事前に清涼飲料水を幹事さんに頼むことも忘れずに。幹事さんも、きちんと対応できるように用意しておきましょう。