これからの年末年始、お酒を飲む機会が増える時期を迎えると、圧倒的に増えるのが「飲酒運転」です。
悪質な飲酒運転死亡事故の多発から、2007年に道路交通法を改正。「酒酔い運転」は5年以下の懲役、または100万円以下の罰金。「酒気帯び運転」は3年以下の懲役、又は50万円以下の罰金(※血中アルコール濃度によって分けられる)が課せられることに。
警視庁によると2015年に日本国内で発生した飲酒運転による事故は3864件。その内、死亡事故は201件でした。これでも10年前と比べ事故数は半分に減ったそうですが、単純に201人以上が亡くなっていることになります。飲酒運転をした非常識者はともかく被害者はたまったもんじゃありません。罰則がまだまだ軽すぎるという声もあります。
デンマークの徹底ぶりはすげぇ!
そこで、世界では飲酒運転にどんな罰があるのか調べてみました。
一番凄いと思ったのはデンマーク。北欧などの寒冷地は昔からアルコールで体を温めることが習慣的なようですが、だからといって飲酒運転は言語道断。毎年痛ましい事故発生に業を煮やしたデンマーク政府は、2014年に究極の罰則を定めます。飲酒運転が発覚した者は、最も悪質と判断された場合、
その場で・・・
【自動車運転免許剥奪!】
更に凄いのは、”免許が無いからコレいらないだろ?” とばかりに
なんと!!
【車 没収!】
しかも、即レッカー車を呼んで運ばせる場合もあるとか。目の前で愛車が無残にも運ばれてゆく。新車だったら、ローンがたっぷり残っていたら・・・なんと切ない事か。
しかし、もう一つおまけに!
【最低でも月収1ヶ月分の罰金!】
全ては自業自得。
この厳しい罰則を定めたところ、4年後には死者55%減、重傷者43%減にまでなったそうです。というか、こんなに厳しくても飲酒運転するヤツがいるのかと逆に驚きます。完全撲滅は難しいですね。ちなみに、没収した車はオークションにかけられて売上金は国庫に入るとのことです。
デンマークの飲酒運転のCM