太陽塾を開校する理由
今、行政トップの「パワハラ問題」が盛んに報道されています。現状、政治家としての資質に欠ける議員が多いのでは?と思える者が役職に就いているケースが多く見受けられます。
国会議員の世襲率は高く、約3割を占め、自民党では約4割が親の地盤を引き継いでいます。現実問題として、「ジバン(後援会組織)、カンバン(知名度)、カバン(資金力)」のいわゆる3バンが揃っていなければ国会議員になることはなかなか難しいのが現実です。
一方、地方議会では「なり手不足」が深刻な問題になっています。昨年(2023年)、14市で237人(6.3%)、123町村で1250人が「無投票当選」をしています。民主主義の根幹である選挙が多くの市町村で実施されていない現状は、国家崩壊の序曲と言えます。
当検定は、「世の中を良くしたい」という志の高い人材を対象にします。会社経営(私的)に成功し、次に議員として公的成功を支援します。社長と議員は全く別物と考えている人もいるかも知れませんが、本来私的成功の延長線上に地域リーダーとしての公的成功があるのです。経営能力がない、あるいは事業経営をしたことがない者が地方(国家)行政を運営できる可能性は低いと協会は考えています。
本検定は、議員のJISマークを目標にします。市長や知事に就任してから「こんなはずではなかった」ということにならないような検定試験を実施します。議員の適正(指標)が求められる中、当検定が「プレジデント認証」する意義は大きいと言えます。
昨年(2023)、8881社が倒産し、2兆8000億円の負債が発生しています。実に国家予算の50分の1に相当し、驚くべき数字と言わざるをえない。プレジデント検定により、「指標」を設け、意欲的な人材が活躍できる社会を実現させたいのです。特色は「演劇」を取り入れ、ジェスチャーによる表現力を問うなど感情の豊かさを重視した検定内容になっています。人間のAI化を食い止める試験と言えます。
「再生」に人生をかけるようになった原体験
小学5年時、祖父が娘婿の連帯保証人になったことから、家屋、畑、山林等がすべて抵当に入り、裏山がブルドーザーで切り崩されるという事態に発展。祖父は、責任を取り「農薬自殺」を図る。毒を吐き出されるためにやかんで水を呑ませ、吐き出させるも甲斐なく、亡くなりました。
幸い、母方の祖父が農業を続けられるだけの畑(家屋含む)を買い戻してくれたので、農家を続けることができました。当時、「次郎物語」がテレビ放送され、家具に赤札が貼られ、差し押さえたシーンが瞼に重なりました。「潰れる恐怖」は、未だに忘れられません。「再生」に興味関心をもつショッキングな体験をしました。
「巨人の星」に憧れて、地元F中学校野球部に在籍。投手として試合に出場するも「ノーコン」で敗戦の連続。当該中学は、典型的な万年「出ると負け」チームでした。公式戦に勝ったことがほとんどなく、何とか「勝てる」チームにしたいと高校でも野球部に入り、高度なノウハウを吸収。同時進行で中学野球部の指導に当たり、3年目にやっと1勝(2回戦進出)を挙げることができました。
また、浪人時に2勝(3回戦進出)。大学1年時の夏にF中学校初の準優勝(5回戦・決勝進出)を果たしました。 昭和51年(1976)、南海の野村克也監督が巨人からトレードで獲得した山内新一投手を20勝投手に再生させ、野村監督のような「再生工場」の素質が自分にもあるのではないか?と思うようになりました。彼が言うように「自信を植え付けること」が再生の秘訣だと体験から悟ります。
20年後(平成8年・1996)図らずも「再生工場」の能力を発揮する状況が訪れました。旺文社埼玉県代理店として、大宮開成高校にテキスト営業に赴いた際に「先生とテキストをセットでお願いしたい」という依頼を受け、旺文社テキストを教材にして、予備校講師のライブ授業を学校内で実施するという画期的な手法で開始することになりました。当該校は、合格実績がほぼゼロ状態(過去に法政大学1名)だったので、「特進クラス」を設置するも応募者が2名しか集まりませんでした。それでも、入試の得点が高い生徒を集めて22名で大学受験クラスをスタート。
3年後の大学受験に開校初の埼玉大学、明治大、中央大と合格実績を出すことに成功。中学時に欠席が多く、県立高受験ができなかった生徒が1人で奮闘してくれたお陰で、幸先の良い船出となりました。2年目も県立受験から外れた生徒が開校初となる、東京外大に合格。3年目以降も後輩たちが続き、学力の高い生徒たちが本校に単願受験をするようになっていきます。全クラスを進学コースに転換し、大学受験にチャレンジする生徒が大半を占めるようになりました。
10年目以降、学習塾が「合格実績」として塾PRのチラシに大宮開成高校の学校名が記載されるほどに躍進。契約終了時(平成31年・2019)には、例年東大合格者を複数出すだけではなくGMARTHレベルの合格者総数で全国一に成長し、県内トップレベルにランキングされるようになりました。先輩たちに続こうというモチベーションは、やはり合格実績に裏打ちされた自信からくるもので、本校の進学指導に取り組んだ当時、「なんでこんな学校に来たのだろうか?」という自己嫌悪をしていたのは、生徒だけではなく、教員も同じでした。自身の学歴、職場にプライドが持てるということがどれだけ尊いかということを肌で感じたことが、「学校再生」に情熱を燃やした大きな理由です。
今後の展望
地方(国会)議員が立候補の際に受検し、「正体」を選挙民に公開することを目指します。プレジデント認証が投票の「指標」となり、安心して一票を投じることができるように全国に普及させることが目標です。
■プロフィール
塩野時雄
埼玉県川越市出身
日本大学芸術学部映画学科卒業
http://gaku-ken.co.jp/