Instagram @sls より
10月30日(現地時間)にアメリカ・アリゾナ州レイクハバスシティで行われた、世界最高峰のスケートボードコンテスト、ストリートリーグ（STREET LEAGUE SKATEBOARDING）にて西矢椛（14歳）が2位の快挙を成し遂げ、中山楓奈（16歳）も見事3位に輝いた。
優勝はブラジルのライッサ・レアウ（13歳）で、前回大会に続き2連勝を果たしている。
男子は安定した滑りで高難度のトリックを連発した、ナイジャ・ヒューストン。
今年の世界選手権王者で、東京五輪金メダリストの堀米雄斗と、世界選手権女王の西村碧莉は今大会の参加権はあったが、不出場となっている。
ストリートリーグは45秒間自由にコース内を滑走する“ラン”を1本と、一発技で得点を競うベストトリックを4本行い、上位4名がさらに2本のベストトリックを行い、そのうちの上位得点3つの合計得点で争われた。
※1トライにつき10点満点で採点。
以前までのストリートリーグや東京五輪でのルールはランが2本、ベストトリックが5本で、上位4本の合計得点で争われていた為、今回は少しルールが変更されている。
2021年のストリートリーグは今後、最終戦のスーパークラウン（チャンピオンシップ）が11月13日〜14日フロリダ州ジャクソンビルにて行われる予定（10月31日時点）で、中山楓奈と西矢椛は決勝からの出場権を獲得している。
【ビッグスピンフリップフロントサイドボードスライドで、前回のリベンジを果たした！西矢椛】
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予選を4位で通過した西矢は、決勝のランでは持ち前の華麗なスケートトリックでコースを攻略し、3.9点を獲得。ラン4位でベストトリックに臨んだ。
以下、西矢ベストトリック［］はセクション名。
1本目［ハバと呼ばれる階段横、ギャップからのレッジ］バックサイドスミスグラインドを狙うもミス。
2本目［ハバ］バックサイドスミスグラインドを決め、6.1点。
3本目［バンクからのギャップ越えレール］バックサイドリップスライドを狙うもミス。
4本目［バンクからのギャップ越えレール］バックサイドリップスライドを決め、4.4点。
5本目［階段横のレール］ビッグスピンフリップフロントサイドボードスライドを狙うもミス。
6本目［階段横のレール］ビッグスピンフリップフロントサイドボードスライドを決めて8.0点を獲得！今大会、最高得点を記録した。
前回大会では惜しくも決める事が出来ず、涙を飲んだビッグスピンフリップフロントサイドボードスライド（空中で横に半回転、縦に1回、板を回転させてレールの上を滑る大技）を、最終局面で見事に決め、前回大会のリベンジを果たした。
【果敢に巨大セクションに挑んだ、中山楓奈】
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予選を5位で通過した中山は、決勝のランで今大会一番大きなセクションとなる、階段横の大きなレールをバックサイドKグラインドで滑り降り、他にもバックサイドヒールフリップやフロントサイドKグラインドなどの高難度トリックを次々とメイクして、4.1点を獲得。ラン1位でベストトリックに臨む。
以下、中山のベストトリック［］はセクション名。
1本目［階段横の大レール］フロントサイドKグラインドを決め、6.3点を獲得。
2本目［階段横の大レール］フロントサイドテールスライドを狙うもミス。
3本目［階段横の大レール］フロントサイドテールスライド フェイキーアウトを決め、5.0点を獲得。
4本目［階段横の大レール］フロントサイドブラントスライドを狙うもミス。
5本目［階段横の大レール］続いて、フロントサイドブラントスライドを狙うもミス。
6本目［階段横の大レール］3回連続で、フロントサイドブラントスライドを狙うもミス。
最後まで挑み続けた、フロントサイドブラントスライドは決めきれなかったが、果敢に大きなセクションを攻め、大舞台で見事3位に輝いた。
【勝負強さを見せ、2連勝をもぎ取ったライッサ・レアウ】
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女子決勝は西矢が最終トリックで8.0点の最高得点を獲得し、1位で最終滑走者ライッサのトリックを待つ展開に。
ここでライッサが、階段横のハバと呼ばれるレッジで、キックフリップバックサイド50-50グラインドを完璧にメイク。総合得点で西矢を上回り、逆転優勝を果たした。
前回大会でも、ライッサは最後の最後に9段ハンドレールで、キックフリップフロントサイドボードスライドをメイクし、女子では驚愕の8.5点を獲得し、逆転優勝を遂げている。
前回大会ではそれまで1位だった、中山が逆転を許してしまったのだが、中山も今大会の西矢も、優勝したライッサに拍手を送り、たたえる姿が印象的だった。
ストリートリーグ・レイクハバス女子結果
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1位 ライッサ・レアウ–19.2
2位 西矢 椛–18.5
3位 中山 楓奈–16.1
4位 パメラ・ロザ–16.1
5位 ロース・シュウェツルート–13.6
6位 ガブリエラ・マゼット–13.0
7位 マライア・デュラン–12.0
8位 ケート・オルデンベービング–8.2
女子決勝の様子は以下から
YouTube【https://youtu.be/0CrHfSbr09M】
ストリートリーグ・レイクハバス男子結果
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1位 ナイジャ・ヒューストン–27.3
2位 ダショーン・ジョーダン–26.8
3位 フェリペ・グスタボ–26.3
4位 ジャガー・イートン–25.3
5位 ミッキー・パパ–24.0
6位 アレックス・ミドラー–23.7
7位 ルーカス・ラベロ–23.6
8位 クリス・ジョスリン–4.5
男子決勝の様子は以下から
YouTube【https://youtu.be/HIiuHqXOyW8】
文 小嶋勝美 Twitter: @katsumikojima1
スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。
約10年間芸人として活動後、現在は放送作家として活動中。
