12月10日、東京都足立区のムラサキパーク東京にてWorld Cup Skateboarding Japan FINALが行われ、国内のトップスケーターと海外のライダーが参戦した。
日本では2回目の開催となるWorld Cup Skateboarding(以下WCS)は10月15日に予選が行われ、1位:根岸空 同点1位:石塚拓也 3位:西宮ジョシュア 4位:白井空良 5位:松本崇の上位5名と招待選手らが今回の最終戦へと駒を進めた。
優勝賞金50万円。2位が30万円、3位が20万円の賞金総額100万円。ルールは2本のランの内のベストラン1本。ベストトリック5本の内の上位3本の平均点。その二つを合わせた得点で順位が争われた。
マガジンサミット枠・中浦大輔
※愛知を代表するスケーター「中浦大輔」
なんと!今回特別にマガジンサミット枠が設けられ、愛知を代表するビックトリッカー中浦大輔の参戦が急遽決定!
やってみたら出来たという本人命名のトリック「エアウォーク風“キセキ”」などダイナミックなスケートスタイルで会場を沸かせた。
※中浦大輔「エアウォーク風“キセキ”」
※西宮ジョシュア「スイッチ50-50」
今大会、個人的に注目していたのは、西宮ジョシュア選手。彼は小学生の頃からムラサキパーク東京に通うローカルスケーターで、10月に代々木で行われた予選ラウンドから勝ち上がってきた。最近ストリートでの活動を中心に頭角を現してきているスケーターの一人だ。
ベストトリックの最後には、SNSを通じてスケートボード界で話題になった“あのトリック”をメイクし会場を沸かせるなど、その愛嬌も彼の魅力の一つ。
WCSを制したのは
※表彰式
1位 Richard Tury リチャード ターリー/スロバキア
2位 白井 空良
3位 池 慧野巨(ケヤキ)
※リチャード ターリー「B/Sノーズブラント」
優勝は昨年4位だったリチャード・ターリー
2位にムラサキパーク東京のライダーでもある白井空良。
今大会注目の池慧野巨は昨年同様の3位を獲得した。
※白井 空良「F/S180スイッチKグラインド」
※池 慧野巨「F/Sビックスピン」
※MCとジャッジ
スケートボードの目的
今大会、とても印象に残ったのはFINALの大舞台にも関わらず、参加者がとても楽しそうにスケートをしていた点だった。
今回は怪我のため参加出来なかったが、昨年のWCSジャパンラウンドで2位になった瀬尻稜選手は、インタビューした際にこんな事を言っていた。
「スケートは他の競技みたいに選手同士がバチバチしているのではなく、皆楽しくスケートしている。なぜなら(スケートの)目的は楽しむことだから」
とても紳士のスポーツとは言えないが、スケートボードは相手に挑発的なガッツポーズをする事もなければ、アウェイでサポーターがブーイングをする事もない。
これから先、競技としてのスケートボードが進化していく中でも、それだけはずっと変わらないものであってほしい。
写真・文 小嶋 勝美
スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。
約10年間芸人として活動後、現在は放送作家としても活動中。