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9月25日に新潟県にある村上市スケートパークで、世界を目指すスケーターにとっての登竜門的な大会となるDAMN AM（ダムナム）ジャパンが開催され、佐々木音憧（トア）が優勝。
女子の部では13歳の杉本二湖（ニコ）が優勝。
ベストトリック賞はスイッチ180 K（クルック）グラインドからノーリーフリップアウトを決めた佐々木来夢（ライム）が獲得した。
DAMN AMジャパン女子優勝者には賞金500ドル、上位6名は2023年SPoT女子オープンへの出場権が与えられた。DAMN AMジャパン男子の優勝者も賞金500ドルとTAMPA AM(タンパ アマ)準決勝からの出場権が与えられる他、DAMN AM上位12名はTAMPA AMの土曜日予選からの出場権を得る事が出来る。
※TAMPA AMとは国際的なプロスケーターを目指す者にとっての登竜門的な大会となっており、毎年フロリダ州タンパにて開催されている。
【Damn AMとはどんな大会なのか】
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フロリダ州タンパにあるスケートショップSPoT Tampaが2001年から主催している、アマチュアスケーターの為のコンテスト。
DAMN AMで活躍する事により、国際的なプロスケーターへの登竜門となる大会TAMPA AMへの出場権を獲得する事が出来る為、アマチュアスケーターにとっては大事な大会。
女子の予選は、2人1組が3分間のジャムセッションで得点を競い、上位6名がファイナルへ進出。決勝は6名が1分間のランを3回行い、その内のベストランで順位が決定する。
男子予選も2人1組のスケーターが3分間のジャムセッションで得点を競い、上位30名が準決勝へ進出。
※1位と2位のスケーターは準決勝をパスして直接決勝に進める。
男子準決勝は1分間のランを2回行い、その内のベストランで順位を決め、上位10名が決勝へ進出。
決勝は12人のスケーターが1分間のランを3回行い、ベストランで最終的な順位が決まる。
審査基準は、トリックの難易度・スタイル・テクニック・トリックの多様性・コース全体の使い方や独創性などを基準に100点満点で採点される。
DAMN AMはアメリカを中心に各国で開催されており、その年の優秀なスケーターはDAMN AM OF THE YEARに選出される。
過去には…
2008年：フェリペ・グスタボ 2009年：ルアン・オリベイラ 2010年：アレック・マジェラス 2011年：イショッド・ウェア 2017年：イヴァン・モンテイロ などがDAMN AM OF THE YEARを受賞している。
【怒涛のフリップイン/佐々木音憧】
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優勝した佐々木音憧のランは以下の通り。
・バックサイド360キックフリップ リップスライド（8段のハンドレール）
・360キックフリップ（ユーロギャップ）
・バックサイド180キックフリップ（フラットバンク）
・キックフリップフロントサイドブラントスライド（バンクからのフラットレール）
・ビガースピンフリップフロントサイドボードスライド（8段ハンドレール）
・キックフリップバックサイドテールスライド（バンクからのレッジ）
・キャバレリアルバックサイドリップスライド（バンクからのフラットレール）
・キックフリップバックサイドノーズブラントスライド（8段ハンドレール）
・ノーリーヒールフリップ（バンク）
・フロントサイドブラントをミス（クォーターパイプ）
・キックフリップバックサイドスミスグラインド（バンクからのレール）
※（）内はセクション名
レールやレッジに入るトリック7個中6個がフリップ（板を空中で回転させる技）させてから入るという怒涛の高難度トリックに会場は大盛り上がりの様子だった。
※他の1つも空中で270度回転しながらレールを滑る大技（キャバレリアルバックサイドリップスライド）を決めている。
【ベストトリック賞/佐々木来夢】
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ベストトリック賞を受賞したのは佐々木音憧の兄でもある、佐々木来夢。
8段ステアのハバと呼ばれるセクションで、スイッチ180 K（クルック）グラインドからのノーリーフリップアウトという、一流のプロスケーターでも簡単には真似出来ない超高難度の技を決め、見事ベストトリック賞を受賞した。
【女子の部優勝/杉本二湖】
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女子の部を制した、杉本二湖のランは以下の通り。
・フロントサイドスミスグラインド（バンクトゥバンク横のレール）
・フロントサイド180ヒールフリップをミス（バンク）
・キックフリップフロントサイドボードスライド（バンクからのフラットレール）
・フロントサイドフィーブルグラインド（8段ハンドレール）
・キックフリップ（ユーロギャップ）
・バックサイドリップスライド（バンクからのフラットレール）
・フロントサイドボードスライドでバンクイン
・ヒールフリップ（バンクトゥバンク）
・バックサイド180キックフリップ（バンク）
おそらく制限時間外だったが最後にはキックフリップもきっちり決めた。
※（）内はセクション名
13歳ながらもコース内で一番大きなハンドレールでのトリックをきっちり決め、フリップフロントサイドボードスライドなど、難易度の高いトリックを決めての優勝となった。
【Damn AMジャパン2022リザルト】
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1位・佐々木 音憧（トア）
2位・平田 琉翔(ルカ)
3位・長井 太雅
4位・長谷川 絢之介
5位・末松 蓮
6位・松本 浬璃（カイリ）
7位・藪下 桃平
8位・渡邊 星那（セナ）
9位・齋藤 丈太郎
10位・佐々木 来夢（ライム）
11位・山附 明夢（アイム）
12位・濱村 大征
【Damn AMジャパン2022女子リザルト】
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1位・杉本 二湖（ニコ）
2位・福田 碧（アオイ）
3位・丹野 莉愛（リア）
4位・星野 凛乃
5位・北野 朝戸（セト）
6位・伊藤 美優
文・小嶋勝美
スケートボードに関する情報を幅広く執筆する、スケートボードライター兼放送作家兼スケーター。10年間のお笑い芸人生活を経たのち、放送作家をしています。
