森七菜、菅田将暉ファミリーがファンになって「しめしめ…」

2023/05/15
石井隼人

第158回直木賞を受賞した作家・門井慶喜氏による同名小説を映画化した『銀河鉄道の父』が現在、大ヒット上映中!5月13日には公開記念御礼舞台挨拶が都内劇場で行われ、主演の役所広司、共演の菅田将暉、森七菜、そして成島出監督が出席した。

キャスト陣は感想投稿キャンペーンで集められた「親バカ最高じゃん!」「母の日にまた娘と見に行きたい」「本日2度目の鑑賞」「すべてにらぶが溢れてる」などのコメントがあしらわれたバックパネルを背にラインナップ。この舞台挨拶の様子は全国321館の劇場スクリーンにも中継された。

宮沢賢治の父・政次郎を演じた役所はバックパネルのコメントを目にしながら「いい感想ばかりを並べている?」と笑いつつ「映画を観るために劇場に入っていく自分と出ていく自分が変わっていくのは、映画を作った人間として幸せなことです」と好反応に嬉しそう。宮沢賢治を演じた菅田は「うちの家族は森七菜ファンになっていた。森さんが森さんが、という感想しか聞いていない」と報告し、賢治の妹トシを演じた森は「しめしめ…」と喜びながら「菅田さんのご家族が…嬉しい」と噛みしめていた。成島監督も「キャストも第一志望で埋まっていったので夢のようだった。現場も素晴らしく、俳優陣が褒められるとそれが伝わったようで嬉しい」と手応えを得ていた。

また劇中のこだわりついて聞かれた役所は「僕は21歳から70歳代までの政次郎を演じています。21歳の頃の僕は必見。メイクさんが若返る努力をしてくださって頑張りました。支度中はメイクで皺が減っていく自分を楽しんでいました」と見どころに。そして森が現在21歳と知ると「同級生です!」と役所は満面の笑みだった。

一方、役作りで宮沢賢治の筆跡をコピーした菅田は「劇中に映る賢治の書き物はほとんど自分で模写して書きました。独特な丸みを帯びた字が印象的」と明かし「DVDを買っていただいた暁には書物が映るシーンで一時停止してもらい、宮沢賢治記念館に行って文字を見てほしい。賢治の文字に寄せつつも、自分なりの文字で書いています」とこだわりを明かした。

森は「衣装で着た鮮やかで可愛い着物」を見どころに挙げて「あの時代、お着物の下にネルシャツを着るのが流行った。流行に乗ったオシャレをしているので、そこも見てほしい。袴の下にブーツも履いています」と当時の流行を取り入れたファッションを気に入っていた。

さらに主題歌『STAR』を書き下ろした、いきものがかり(吉岡聖恵・水野良樹)からビデオレターが届いた。ボーカルの吉岡は第一子出産直前に楽曲を手掛けたことを明かし「やがて母親になる自分の気持ちも重ね合わせて歌えたらと思った。我が子を抱いたときに自分の母親に対する温かい愛情を感じて感謝をしたので、子供の気持ちで全国のお母さんに“いつもありがとう”と伝えたかった」などと楽曲に込めた思いを打ち明けた。

さらなる大ヒットに期待すべく、新たな情報も公開!6月8日から22日までカナダで開催されるトロント日本映画祭のコンペディション部門のオープニング上映及び、成島監督の特別監督賞受賞決定が発表された。

成島監督は「この賞は監督としての実績でもらえる賞だそうです。役所さんとはこれまで4本ご一緒させてもらって、その足し算でもらえた賞だと思う。とても嬉しいです」としみじみ。役所も「成島監督とはお互いチンピラ時代からの知り合い。助監督時代からの友人であり仲間です。これまで素晴らしい賞を沢山受賞されているけれど、トロントのお客さんにこの映画を観ていただくのは嬉しい限り」と祝福し「これからも色々な賞をゲットしてほしい」と激賞していた。

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石井隼人
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石井隼人

映画好きエンタメ系フリーライター。「来るもの拒まず平身低頭崖っぷち」を座右の銘に、映画・音楽・芸能・テレビ番組などジャンル選ばず取材の日々。ありがたいことに映画作品のパンフレット執筆、オフィシャルライター&カメラマンを拝命されたり、舞台挨拶の司会をしたり…何でもやります!

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