俳優・加藤雅也と横山雄二の共同企画によるストリップ劇場3部作の第2弾『愚か者のブルース』が、11月18日に初日を迎えた。同日には都内劇場で公開初日舞台挨拶が行われ、出演者の熊切あさ美、佐々木心音、小原春香、そして横山雄二監督が登壇した。
満席で迎えた全国公開初日!元ピンサロ嬢を演じた熊切は「ピンサロ嬢経験はなかったので、撮影現場で監督から色々と教わってその場で勉強しました」と役作りを回想しながら「ピンサロ嬢ならいつでもできます!流れもすべて身につきましたから」とリップサービス。
ストリッパー役の佐々木は「キャラクターとしてはベテランストリッパーという設定ですが、私自身はストリップ未経験という素晴らしく緊張する役柄をいただきました。でも劇場の方々が夜通し踊りの稽古をつけてくださったお陰で、幸せなステージを踏めたと思います」と手応えを明かした。
元AKB48の小原もストリッパー役だが「オファーをいただいたときは“脱ぐ役”ということだったので『おっぱいは出せません!』と頑なに断りました」と当初は固辞したというも「おっぱいを出さないと役を受けられないのか…とションボリしましたが、無事に出演できました」と脱がずに役柄ゲットで大喜び。実際のストリップ劇場でダンスも披露し「おっぱいはダメでしたが、ステージで踊らせていただきました。AKB48のステージよりも緊張して震えました」と振り返った。
今はなき広島第一劇場でロケを敢行。ストリップを初めて見たという熊切は「ストリップはただ裸で踊っている姿をお客さんに見せる職業かと思ったけれど、それだけではなかった。この映画を通して尊敬する職業だと思いました。私もストリッパー役をやりたかった」と意欲的で、佐々木から「次回は是非ストリッパー役で!」と期待されていた。
映画の内容にちなんで、夢を追うダメ男はありか?なしか?議論も勃発。熊切は「これまで男性に貢いだことはないけれど、夢を語る人ってカッコいい。この人には自分しかいないと思って結局許しちゃう。ダメ男…いいかも」と容認派。一方、佐々木は「私は20代でダメ男を卒業しました!」ときっぱり断言し、小原も「夢を語るのはいいけれど、ちゃんとしてほしい!」と現実的だった。
そんな現実的な小原だったが「深夜12時にストリップシーンの振り付けを練習していたら、横山監督が『お疲れ様』とお寿司を買ってきてくれました。それで頑張ることができた。本当に優しかったです」とうっとりすると、すかさず熊切から「え?お寿司?私はもらってない!そういうところで騙されるんだよ?」とクギを刺されていた。