フジテレビが運営する動画・電子書籍配信サービス「FOD」が11月26日、都内にて、事業戦略と新作を一挙に紹介するイベント「FOD SHOWCASE’24」を開催。今後配信予定の作品に出演する豪華キャストが登壇した。
「FOD」は、ドラマや映画など最新作から過去の名作まで100,000本以上の作品を配信する動画配信プラットフォーム。会員制の「FOD プレミアム」や、テレビ番組の放送終了後に期間限定配信する登録不要の「FOD見逃し無料」など、テレビ局ならではのエンターテインメント体験を提供している。
寂れたペンションを舞台に、時代に合わせて器用に生きられない登場人物たちが繰り広げる人情ドラマ『ペンション・恋は桃色 season3』からリリー・フランキー、斎藤工が登場。リリーは「6年近く誰にも見られることがなく、Season3まで来ちゃいました(笑)」と口にすると、斎藤も「視聴者は4、5人いるという噂もありますよ」と冗談めかして笑いを誘った。
アドリブについて問われた斎藤は「一言一句忠実なタイプの俳優なので、台本通りです」とにっこり。さらにリリーは「合宿のような撮影でした。大学のドラマ研究会のほうがまだちゃんとしている(笑)。でも、それがこのドラマの雰囲気になっていて、シーズン3はいいホームドラマになっていますよ」と充実した様子を見せた。
続いて、22歳の女性トラック運転手・トラックめいめいをモデルに制作された『トラックガール』の続編である『トラックガール2』でも主演を務めたアイドルグループ・乃木坂46の遠藤さくらが登壇。主人公・鞍手じゅんとのギャップについて問われると「自分と180度違う人物を演じたので『こんな表情は初めて見た』『こんな姿新鮮だった』と反響をいただくことが多かったですね」と振り返った。
そして新作への意気込みについては「毎日仕事で疲れている人に響く作品だと思っています。パワーアップした内容をちょっとした笑いとともに、お届けできるように頑張ります」と自信をのぞかせていた。
居場所はあるが孤独を抱える通称“隠れぼっち”たちの群像劇を描いたドラマ「未恋〜かくれぼっちたち〜」からは伊藤健太郎が参加。伊藤は「このドラマを見ていると、『早くない?』と思うような展開がてんこ盛りです。心があったかくなり、クスッとなれるような作品になっています」と笑顔を見せた。
本作のテーマとなる“隠れぼっち”については「SNSが普及しているので、家に1人でいるけど会話できてしまうため、『孤独だな』と思う人も多いのではないか」と言及。自身が“隠れぼっち”だと思う瞬間を問われると「あえて言うなら、こういった華やかな場所に呼んでいただいたあとに、スーパーで買い物していると、『さっきまであんなに人がいたのに、俺は今、ネギを片手に持っている……』と思いますね」と笑っていた。
近未来SFドラマ『HEART ATTACK』からは、ダブル主演を務めた寛一郎と三浦透子が出席。同作は特殊能力を持ったために世間から迫害されている“ヴァリアント”の闘いや、運命的な愛を描いた作品で、寛一郎は「日本ドラマで、SFをあまり観たことがないのでワクワクしました」とコメントした。
“ヴァリアント”の特殊能力は、「ちょっと手が温かくなるだけ」「物を少し動かせるだけ」の微力だと説明したうえで、三浦は「些細な力を持っている2人が協力することによって、大きなことが出来るのかな」とニヤリ。そして、もし特殊能力を持てるとしたらという話題で、三浦は「選んだ記憶をちょっとだけ消せる能力が欲しい。例えば面白い本の結末を知らない状態に戻したい」と話し、一方の寛一郎は「この仕事は移動がたくさんあるので、瞬間移動が欲しいですね」と語った。
タイドラマ『愛と欲望の階段 -The Lady and Her Lovers-』で、主演を務めたピムチャノック・ルーウィセートパイブーンが、この日のために緊急来日。同作品はタイ本国でのテレビ放送時、1600万人のユニーク視聴者数を記録した大人気ドラマで、日本での配信開始への心境について、パイブーンは「とてもワクワクしております。私が演じたトンディーは、富と名声に憧れ、幼い頃から今まで、いろいろな困難を超えてきた人物です。『お金があれば本当に幸せになれるのか』というテーマもあります」と回答した。
日本の感想を聞かれると「日本がとても好きで、今回は富士山に行ったり、すき焼きを食べたりもしました!」と思い出を披露。さらに日本のテレビ番組も好きだという、パイブーンは「機会があれば日本のドラマやバラエティ番組に出演したいです。ドッキリ番組にも出てみたい」と明かした。