難聴への理解を深める“オーティコン補聴器チャリティーコンサート”オンラインにて12月31日まで寄付金募集中

2020/12/22
マガジンサミット編集部

デンマークに本社を置く補聴器メーカー「オーティコン補聴器」が 2014年から“子供から大人まで難聴者と健聴者が共に極上の音楽を楽しむ”という趣旨のもと行われている第7回『みみともコンサート』が12月11日に開催されました。

コロナウイルス感染症予防を考慮しオンラインでの開催となった今回は、チケット売上金の全てを難聴者団体へ寄付するチャリティーコンサート形式となり、オンライン環境を通じて多くの視聴者が参加しました。

演奏者は、ウィーン・フィル管弦楽団の前コンサートマスターであるダニエル・ゲーデ氏とスイシュー・ゲーデ氏によるバイオリンとピアノによるデュオを中心に、チェロ奏者のフローリアン・ゲーデ氏らが出演。

ダニエル氏が教授を務めるニュルンベルク音楽大学のオーケストラホールで収録が行われ、エドワード・エルガー「愛のあいさつ」やメンデルスゾーン「無言歌集 第5巻 作品62-1(5月のそよ風)」など、普段クラシック曲に馴染みのない人でも一度は耳にしたことのある楽曲の他、小林秀雄「落葉松」や演歌など日本の歌をアレンジしたメドレーも織り交ぜられ、幅広い世代が楽しめる内容となりました。

コンサートを通して難聴への理解と支援を深める

この『みみともコンサート』は、補聴器ユーザーが「コネクティビティ」を使用し、補聴器に音を直接とばすことで音楽鑑賞ができるシステムとなっています。極上の演奏をステレオサウンドの音質で直接ストリーミング可能となり、補聴器をいわばヘッドホンのように使用することで難聴者と健聴者が音楽体験を共有することができるコンサートです。

今回は、コンサート開催と併せて難聴者支援団体の活動をささえる寄付を募っており、収益は7つの難聴者団体(全日本難聴者・中途失聴者団体連合会、全国難聴児を持つ親の会、みみより会、声援隊、特定非営利活動法人 人工聴覚情報学会、一般社団法人 人工内耳友の会ACITA、日本ろう者サッカー協会)へ後日寄付される予定です。

オーティコン補聴器 プレジデントの木下聡氏は演奏会に先立ち「コンサートを毎年楽しみにして下さる方が多数いらっしゃることを大変嬉しく思う」と挨拶し、チャリティーという新しい試みについて「このコンサートを通し、何かしらのかたちで聞こえに悩む方々に対して貢献したい。是非皆さんの助けを私たちの方にお届けください」とメッセージを送りました。

補聴器のパイオニア「オーティコン社」とは?

110余年の歴史を持つ「オーティコン社(Oticon A/S)」(本社:デンマーク)は、創業者ハンス・デマントが難聴の妻を助けるために補聴器の輸入業をはじめ、後継者の息子ウィリアムが補聴器の自社開発・創造に着手。以後、研究開発、製造から販売、サポートまで一貫して行う補聴器業界におけるパイオニア的存在となっています。現在は、15,000人以上の従業員を有する聴覚ヘルスケアグループ「デマントグループ」の傘下にあり、聞こえに悩む人々が周りの世界とつながることをサポートするソリューションやサービスを提供しています。

チャリティー募金期間は2020年12月31日 12:00まで。100円からの寄付が可能で「オーティコン補聴器チャリティーコンサート」特設サイト内にて受け付け中です。また、2020年12月14日11:00時からは同サイト内でコンサートを編集したダイジェスト版を視聴することができます。

■「オーティコン補聴器チャリティーコンサート」特設サイト

https://www.oticon.co.jp/event/concert

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