『夜明け告げるルーのうた』や『夜は短し歩けよ乙女』など、独創的で自由自在なアニメーションで、アニメ好きだけでなく、シネフィルのハートまでキャッチした 湯浅政明監督。そんな湯浅監督の最新作にしてオリジナル長編アニメーション映画『きみと、波にのれたら』が本日から公開。
タイトルにある通り、本作は海のシーンが大量登場します。その躍動し続ける波の作画が本当に素晴らしいんです!! 過去に『パンダコパンダ』や『崖の上のポニョ』などで宮崎駿監督が挑戦していたアニメーションによる海&水の表現。それをリアルとアニメ独自の絶妙なバランスで描いていた『夜明け告げるルーのうた』の進化版を本作で観て感動!!
まさかのツンデレ展開!!
サーフィン好きなヒロインが小さな港町に引っ越してくる所からスタート。そこで消防士の男の子=港(みなと)くんと出会います。どんどん距離が縮まっていく2人の仲。カップル成立までの最短コースを樹立!! 観客は2人のイチャイチャっぷりを見せつけられ、平和ムード一色。所がここで話は急展開!! 海で溺れてる人を助けようとした港くんが突然、死んでしまうんです!! まさかのツンデレ展開に驚愕ですよ!! しかもイチャイチャ見てた後だから、余計に衝撃!!
落ち込んで過ごすヒロイン。たまたま2人の思い出の歌を口ずさむと、水の中から港くんが登場!! なんと、思い出の歌を口ずさむと港くんが現れるという謎現象が発生!! 何故かは解らないけど、再会を喜ぶ2人。それも束の間。港くんは、ヒロインにしか見えない事も明らかに。だから誰も信じてくれない。周りから見ると、恋人が死んだのに一人でルンルンになってるイタイ子にしか見えないんです。イルカの浮き輪に水と港くんを詰めてウインドウショッピングへお出かけ……って、かなりヤバいですよね!!
そんな関係、上手くいく訳もなく……ってなタイミングで、ヒロインが命に係わる“ある事件”に巻き込まれてしまいます!!
果たして、港くんはヒロインを助け出せるのか?! 2人の関係はどうなってしまうのか?! そもそも、水の中に現れる港くんは本物なのか?! ファンタジー映画としても見応えバツグンです!!
ラブラブモードな2人がアドリブ
サーフィンが大好きで他の事には無頓着気味のヒロインの声を担当するのは川栄李奈。天真爛漫な明るい少女をナチュラルに演じています。一方、港くんの声を声優初挑戦のGENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太が爽やかイケメンで演じています。前半のラブラブモードな2人がアドリブ交じりに演じた歌唱シーンは聞いてるコチラが恥ずかしくなるレベル!! 本作の注目して欲しい名場面です。
その他、ヒロインを心配しつつも絡んでくる港くんのツンデレな妹役を松本穂香、港くんを尊敬する後輩役を伊藤健太郎。実は2人も参加した恋の矢印アッチコッチという切ない三角関係要素も含まれているんです。
本作の主題歌もGENERATIONS from EXILE TRIBEが担当。夏らしい爽やかな一曲で本作の青春映画度をアップさせています。
映画『きみと、波にのれたら』は本日より全国ロードショーです。
映画『きみと、波にのれたら』
監督:湯浅政明
脚本:吉田玲子、音楽:大島ミチル、キャラクターデザイン・総作画監督:小島崇史
出演:片寄涼太、 川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎
主題歌: 「Brand New Story」GENERATIONS from EXILE TRIBE(rhythm zone)
アニメーション制作:サイエンス SARU
配給:東宝
©2019「きみと、波にのれたら」製作委員会
公式サイト https://kimi-nami.com/