悪魔崇拝者の影が忍び寄るサイコ・スリラー映画『リグレッション』

2018/09/10
マガジンサミット 儀保

悪魔崇拝モノと言えば、『ローズマリーの赤ちゃん』や『悪魔の追跡』、『デビルズ・ノット』など、様々な名作スリラーがたくさんあります。そんな中、実話を元にした悪魔崇拝ホラー『リグレッション』が15日(土)より日本公開です!!

一寸先は闇

娘に性的虐待をしたとして捕まった男。その虐待事件を調べていく主人公の刑事。

被害者である娘や家出した息子、関係者たちへと話を聞いていくのですが、どうも様子がおかしいんですね。みんな大事な箇所の記憶を忘れているんです。そこで、精神科医のドクターとコンビを結成。取調べに催眠術を導入。次から次へと明らかになる謎の儀式!!謎の悪魔崇拝集団の存在!!もっとグログロな事件の信実が!

小さな村の中、誰が味方で、誰が悪魔崇拝者なのか解らないサスペンス!挙げ句、仕事熱心な主人公も段々と悪夢にうなされるように。実際に悪魔崇拝者たちの魔の手も忍び寄り。

……という一寸先は闇な展開!!

イーサン・ホークとエマ・ワトソン、共演

主人公の刑事を演じるのは、チェット・ベイカーを熱演した『ブルーに生まれてついて』からノーテンキ・アクション映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』まで大作~インディーズをまたにかけるイーサン・ホーク!!本作でも、陰気な顔で真面目なふりして、決行、ヤバい奴を熱演。

事件の被害者にして、物語のキーになるヒロインを『ハリー・ポッター』シリーズからの脱却に成功しつつあるエマ・ワトソン。信実を言ってるのか疑惑の残る絶妙なバランスの芝居を披露。

謎&謎の謎のミステリー釣瓶落し

現代劇ながらダークなトーン。ゴシックなテイストに仕上がっているなと思ったら、監督はスペインのアレハンドロ・アメナーバル。『オープン・ユア・アイズ』や『アザーズ』など、ラストのドンデン返し映画を作ってきたお方。本作にもオチの用意はあるものの、話が飛躍しすぎて、ノリきれない印象。

しかしながら、次から次へと浮かび上がってくる謎&謎の謎のミステリー釣瓶落し!!過去に起きた出来事を調べる主人公と共に観客にも追体験させていく構成!!チラチラ垣間見える悪魔崇拝たちや、明らかになる程に不気味としか言い様のない儀式のディティールなど、なかなか飽きさせません。

ちょっと変わり種のサイコ・スリラーをご所望の方にはオススメの一本です!!

© 2015 Mod Entertainment Mod Producciones Himenoptero Regresion Canada Inc Telefonia Studios Regression A.I.E

 

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表の顔はディレクター兼カメラマン。実は、年間700本の映画を観賞する映画好き。どんな作品でもオススメのポイントをピックアップ。映画好きから、普段、あまり映画を見ない方にも、幅広い映画の楽しみポイントをご提供できればと日々邁進中? 映画関連tweetも日々、更新してます @yungibo

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