【出禁】コンサート・イベントで出禁者は徹底排除できるのか?! 

2019/02/01
放送作家 石原ヒサトシ

ロックミュージシャン矢沢永吉さん(69)の公式サイトが、1月21日、「迷惑なファンの一人を、コンサートへの一切の出入り禁止やファンクラブへの強制脱会等の措置を取らせていただきました」と発表しました。その人物は、公式では認めていない私設応援団の総会長を務めていました。

かねてから、私設応援団を名乗る一部の集団が威圧や強要、一部のファンの飲酒による周囲への迷惑行為が問題となっていため、矢沢さんが「どなたでも来場しやすいコンサート」を実現するために私設応援団の禁止を呼びかけました。

にもかかわらず、その人物は従わなかったので“追放”という処分をくだしたとのこと。ガラの悪そうな集団がいるから「怖くてコンサートに行けない」という声が前々から多数寄せられていたそうです。

迷惑行為をする人はファンじゃない

人気芸能人には熱烈なファンがいるものです。タレントにとってファンは本当にありがたい存在。しかし中には好まざる人もいます。今回の矢沢永吉さんだけでなく、アーチスト、アイドルのスタッフは必ずブラックリストを作っていて、「出禁者」はいるそうです。

どんな人が『出禁者』に?

出禁の判断基準はそのタレント陣営によって違うので全てに当てはまるわけではありませんが…

・ライブ会場で主催者が禁止している行為をやめない者。

・自己満足できれば良くて他のファンに迷惑をかける者。

・会場のタレント専用出入り口付近に、入り待ち、出待ちする(OKかNGかはタレントにもよる)

・Twitter、Facebook、個人のブログなどSNSでタレントや運営側にクレームをつけたり誹謗中傷したり

・タレントの自宅などプライベートな部分まで立ち入ってくる者。

~etc

ざっくりしていますが、ライブ会場の場を乱す厄介者、スタッフの指示に従わない者、自己中心的で道徳がない者、が対象になります。迷惑になること全般ですよね。

もちろん、即座に出禁というレッドカードを渡すわけではありません、運営側は注意人物をブラックリストに載せ、最初は本人(団体)に直接、あるいは文書で注意。場合によっては“二度としない誓約書”を書かせる場合もあるそうです。それでも守らない場合は最後の手段として、あらゆるイベント会場には入れない措置、いわゆる『出禁』を通告することになります。

また、チケットの転売も出禁対象事項です。ヤフオクなどに出品し高額取引した場合は売った人も買った人も厳しく処分されるようです。

以上は、タレントを守るため、良識あるファンとの秩序を保つために取る措置。出禁や追放になる人物は自業自得です。

どこまで徹底できるか?

そこでちょっと疑問が。「出禁者」はどこまでブロックできるのでしょうか? 

【単独コンサートでは、ほぼ入場不可能】

特に、大きなホールなどでコンサートを行うアーチストの場合、出禁者はブラックリストに載っているのでチケット購入ができません。

もしも、なんらかの手口でチケットを手に入れたとしても、近年は「顔認証システム」を採用している場合が多いので入場できません。顔認証システムとは、予めファンクラブに顔写真を登録しておき、入場時に会員証をタッチして専用カメラで顔を映すとコンピューターが本人かどうか一瞬で判断するというもの。

AKB48や乃木坂46などの巨大姉妹グループでは、グループ全体でブラックリストを共有していて、個別握手会と劇場公演劇場盤CDは購入自体が出来なくなるそうです(※CD購入でイベント参加券が手に入るため)。何らかの手口でチケットを入手できても入場時に身分照会があるので、大概はそこでアウト。実際、握手会で、出禁者かどうかまでは確認できませんが、ときどき警備員に入場を断られる人が目撃されています。

完全出禁は難しい

しかし、出禁者の中には監視の目をかい潜ってイベントに参加しようと試みる人がいます。

何年か前にイベンターさんと話したとき、「ブラックリストはあるけれど会場に潜り込まれたら見つけ出すのは困難」と言っていました。でも、入場口では目を光らせているし出禁者は何百人もいるわけじゃないからなんとか食い止める努力はしている、とのことでした。

しかし、顔認証システムもコストがかかるので導入している事務所はそんなに多くないというのが現状。変装すれば、なかなかバレにくいかもしれません。ただ、コアなファンの間で“出禁者”は有名だったりするので、スタッフに通告が入る時があるそうです。

【出禁者が潜入しやすい手口】

  • 同伴者として入場

コンサートチケットを申し込む際は、仲間が落選した時を想定して数枚応募する人がいます。その仲間も自分も当選するとチケットが余るので購入者を探します。自分と同伴で、正規の値段で買ってくれる人をSNSなど通じて見つけたりしますが、選んだ相手が出禁者というケースが考えられます。

ただし、バレた場合は、出禁者と知っていながら同伴させた場合は厳罰も。知らずに同伴させてもきついペナルティを受ける場合もあるとか。

  • フェスやオープンスペースでのイベント

複数のアーチストが同じステージに立つ音楽フェスでは、チケット購入時にブラックリストを適用することはまず不可能です。もしスタッフが出禁者を発見したとしても、“違うアーチストを見に来た”と言われれば返す言葉もありません。

他にも、CDショップやデパートなどで行う無料イベント、テレビの公開収録など、ファンクラブ以外のルートで入場券を入手することができます。

でもフリーな現場は、より警備が厳重になることをお忘れなく。

心を入れ替えれば

一度出禁になっても、おとなしくしていれば1年あるいは数年で解除される場合もあるそうです。自ら誓約書を書いてスタッフに渡し、誠意が認められて解除になった人もいるそうです。でも、もう一度、厄介なことをしてしまった場合は“永久出禁”は確実とのこと。

 

アイドルを襲う暴行事件や、プライベートまで追い回すストーカー、公共施設でのマナー違反など、ファンと呼べないひどい人間がいます。

出禁で済めばいい、なんてことがないよう願うばかりです。

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この記事を書いた人

放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

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