高杉真宙さんの主演映画がモナコ国際映画祭で2冠 受賞の実感はジワジワと

2018/12/08
桂伸也

主演に俳優の高杉真宙さん、ヒロインに女優の安田聖愛さんを迎えた映画『笑顔の向こうに』が、12月3日より行われた第16回モナコ国際映画祭でコンペティション部門に正式出品されました。そして5日(フランス現地日程)に行われた授賞式でなんと“エンジェルピースアワード(最優秀作品賞)”を受賞、さらに映画に出演した俳優の丹古母鬼馬二さんが助演男優賞を受賞とダブル受賞という快挙を成し遂げました。

モナコ国際映画祭は、モンテカルロで2003年から開催されている映画祭で、カンヌ 、ベルリン 、ヴェネツィアといった世界三大映画祭に次いで有名な国際映画祭です。この快挙を受け、7日に緊急記者会見が開かれ、高杉さんと安田さんが登壇、作品が受賞した感想などを語られました。

高杉さんは現在公演中の舞台「新感線☆RS『メタルマクベス』disc3」に出演のため、残念ながら映画祭には欠席、日本でその受賞を聞いたとのこと。会場で初めてそのトロフィーを持ち「なかなか実感が湧きませんでしたが、やっと本当にこの作品が最優秀作品賞を受賞したのだ、モナコから飛行機にのってここにトロフィーがあるのだと、重みを感じました」と、ジワジワと喜びが湧いている様子。

一方で、映画祭に出席された安田さんは、この日の昼にモナコから帰国したばかり。今回の受賞の際はかなり驚いた様子で「モナコの授賞式に出席していたので、作品名が呼ばれた瞬間は、本当にこの作品が選ばれたのかな?と疑うくらいでした。ステージに上がってスピーチをし始めた時、実感がこみ上げてきて、感動しました」と映画祭での様子を振り返ります。

今回の映画では、高杉さんが若手歯科技工士役、そして安田さんが新人歯科衛生士という役柄を担当。ほかに木村祐一さん、佐藤藍子さん、藤田朋子さん、中山秀征さん、秋吉久美子さん、松原智恵子さんら実力派、個性派俳優が勢ぞろい。高杉さん、安田さんともに撮影では大きな助けをいただいたと、お二人とも皆さんに感謝の言葉をコメントするとともに、勉強にもなったとご自身の成長を実感。そんな中で助演男優賞を受賞された丹古母さんについて、安田さんは「非常にユニークな方で、カメラが回っていない時に笑わせようとするんです。モナコでも、丹古母さんのシーンでは笑いが起こっていました」と現地からの反応とともに、安田さんご自身から見た印象を語ります。

また映画受賞後に対面した時のことをたずねられ、高杉さんは「僕、(ちょうど)トイレに行こうとしたら、“おーっ”と言われて。“おーっ!おめでとうございます!”みたいな感じで、あまり締まらない感じでしたね。(だから)後で熱く語ります」と回想。しかし安田さんは「最優秀作作品賞なので、“おめでとう”という気持ちを込めて“おはようございます”って…」と振り返り、高杉さんは自身の記憶と違うと高杉さんは「“おはようございます”ではなく“おーっ”だったでしょ?」と、厳しいツッコミ。そのやりとりで、笑いを誘われていました。

そして今回、海外の映画祭での評価について高杉さんは「海外ではどのように映画は撮影されているのか、現場の空気を感じてみたい」と、いつか機会があれば、海外作品への出演したいという思いを語りながら「モナコで賞をいただけた嬉しい出発になったので、いいスタートを切れた本作と一緒に、これからも頑張っていけたらと思います」とご自身の今後の意気込みについてコメント。安田さんも「こうして海外の方に観ていただけた喜びもありますが、(日本で公開されるので)色んな世代の方に観ていただき、歯を大事にしようと思う人が増えたらと思います」と、作品の面白さをしっかりアピールされていました。映画は2019年2月15日に公開が決定しており、モナコの人たちを魅了したこの作品が、日本の皆さんにはどのような印象を感じられるかが、非常に興味深いところであります。

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桂伸也
この記事を書いた人

桂伸也

フリーライター。元々音楽系からのスタートですが、現在は広く浅くという感じではありますが芸能全般、幅広く執筆を行っています。またエンタメ、芸能に限らずスポーツ、アミューズメント系と…何が得意なのかが不明な感じ。逆に困ったときに声を掛ければ、何らか答えが戻ってくるというか…ある意味“変な奴”(笑)

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