地域中核病院敷地内に24時間フィットネスジムが開設。住民の健康促進をサポートする初の試み

2021/12/07
マガジンサミット編集部

コロナ禍で大きな打撃をうけてしまったフィットネスクラブ業界。もっとも影響をうけた2020年の5月の利用者数は2019年の5%台まで急落、過去10年で初めてとなる市場縮小を余儀なくされました。(帝国データバンク調べ)

そのようななか国内店舗数を伸ばし、さらに新しい取り組みをはじめ成長しているのが「エニタイムフィットネス」です。

山口県周南市にある周友会徳山病院(以下、徳山病院)と提携し12月1日より『地域ヘルスケアプログラム』を開始するとともに、病院内の敷地に「エニタイムフィットネス徳山病院店」をオープン。メディカルとウエルネスをシームレスに繋ぎ、地域におけるフィットネスジムの新たな価値提供の一環になることを目指すとしています。

病院×フィットネスの融合で健康寿命をささえる

アメリカ発「エニタイムフィットネス」は、世界28の国と地域で4900店舗以上を展開しているグローバル・フィットネスクラブ・フランチャイズ。日本では2010年に東京都調布市にオープンしたのをかわきりに全国950店舗に拡大。2021年9月現在、会員数は60万人を超えています。

マシンジム特化型という、リーズナブルかつ自分のペースでワークアウトが可能なシステムと、24時間年中無休という混雑時を避けた利用が支持されている「エニタイムフィットネス」ですが、徳山病院店ではこれまでのサービスに加え、初の試みとして徳山病院と連携した『地域ヘルスケアプログラム』を提供。徳山病院が行うBMIや腹囲などの診断結果に基づきトレーニングメニューを作成・提案するもので、患者や地域住民の運動環境を整え運動習慣の定着をサポートしていきます。

病院の敷地内にトレーニング施設を併設

患者の健康診断後の運動状況を把握・管理する体制を模索していた徳山病院では、医療現場や介護現場で活用されている“ファンクショナルトレーニング”を行う施設やマシンを提供する「エニタイムフィットネス」と提携し、フィットネスを中核とした退院後における回復ケアや、地域住民の健康を促したいと考えています。

病院の敷地内に併設する広さ約360平方メートルの施設には、有酸素マシンやウエートスタックなどのマシン45台を備える他、更衣室やドレッサー、シャワールーム3部屋なども用意され、誰もが気軽に足を運べるような施設づくりを目指しました。

高山成吉理事長は「ジムを併設している病院のほとんどはリハビリが主体。一方で地域のスポーツ施設は60代以上むけが多く、20代~50代が気軽に利用できる場所が少なかった」と指摘。「今までにも、医療とフィットネスクラブが協力することはあったと思うが、一歩踏み込んで、医師による健康診断にもとづく循環型のプログラムを提供し、働き世代の健康管理を積極的に行っていきたい」としています。

写真)周友会 徳山病院理事長  高山成吉氏

写真)株式会社Fast Fitness Japan代表取締役社長 土屋敦之氏

また、日本で「エニタイムフィットネス」を展開する株式会社Fast Fitness Japanの土屋敦之代表取締役社長は、「フィットネスに行くことが日常となるような環境を整えていきたい。このプログラムを通して、周南エリアをはじめとした地域の健康増進に貢献していけたら嬉しい」と話しており、今後、地域の健康をサポートする医療機関とフィットネスジムが連携する、新しいカタチのヘルスケアとして定着するのか注目です。

詳細は、https://www.anytimefitness.co.jp/tokuyama-hospital/ まで。

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