人生にはいくつかの岐路があり、そのたびに人は何かを得たり、何かを捨てたりする。そこには決断があり、「覚悟」がある。
番組「覚悟の瞬間(とき)」では、経済界、スポーツ界、文学界など、様々な大人の生き様に焦点をあてていき、視聴者の方々に、知恵、成功へのカギ、生きていく上でのヒントになるようなメッセージを届けます。今回、その「覚悟の瞬間」に「B-mind」代表・小坂祥範さんが登場。B-mindを通して沖縄県民の健康に寄与し続ける自身の考えや仕事について語りました。
【B-mind】
コーポレートサイト:http://www.b-mind.okinawa/index.html
代表:小坂祥範
病院・整形クリニックにて、理学療法士・医学博士として脳卒中、パーキンソン病、関節痛のリハビリテーションに15年携わり、延べ1万名以上の治療、リハビリを経験。2018年、医学研究・治療、大学院非常勤講師、プロスポーツチームトレーナーの経験を活かし、日本一人口の多い村である読谷村に、多くの方の健康維持・予防を目指すためB-mindを開設。理学療法士、スポーツトレーナー、エステティシャンなどのスタッフも在籍しており、他にはない多面的な視点からのアプローチを行い、子供からお年寄りまで地域の多くの人から愛されているだけではなく、多くのアスリート、モデルからも支持されている。
なぜ今の仕事に?
小さい頃から体を動かすことが好きだったので体を動かす仕事をしようと考えていました。ずっとスポーツをしていたのでスポーツ系の大学に行こうと目指していたのですが、父が病で倒れて介護が必要になってしまいました。家族がこういった状況になり、同じ思いをしている人達の力になるため理学療法士を目指しました。理学療法士になってからは医療現場で15年、リハビリの仕事をしていました。病院にくるのは怪我や病気を患っている方が大半だったのでそうなる前に僕ができることがあるんじゃないかと思い、B-mindという施設を立ち上げるきっかけとなりました。
現在の仕事への想い
一番はお客様に楽しんでもらうことです。ここにきてよかったと言ってもらえるように雰囲気作りや僕たちの気持ちの作り方を大事にしています。僕たちもお客様と一緒に体を動かすのですが、疲れた顔を見せないことが大切です。お客様にとってはその日の初めてのトレーニング・運動なので同じ気持ちで接していこうと考えています。なので毎回、初めての仕事だと思ってお客様に接しています。B-mindのBの一つには「Body」という意味、そしてmindは「心」の意味を持ちます。心と体は一対。心が少しきつくても体を動かしてそこから、リフレッシュしたり、体は疲れているけれど運動をして気持ちを高めることで体も元気になると思うので、心と体の相互関係を大事にしています。
あなたにとって覚悟とは?
B-mindを開業しようと思った時です。開業する前、いろいろなことがあって、理学療法士を辞めようかと葛藤している時期がありました。医療の現場からは離れる決意をしましたが、やはりリハビリの仕事、体を動かす仕事は好きだったので、自分の人生の最後のチャレンジと心を決めて開業しました。不安もたくさんあったのですが自分にはこれしか生きる道がなかったんです。そうじゃなかったら理学療法士の仕事からは一切、手を引こうと思っていました。今では学び続けて進歩する場があるというのが僕自身も楽しく、勉強してきたことが人の役に立つので天職として感じています。
カッコイイ大人とは?
僕も性格的に子供みたいな所があり、夢をずっと見ていきたいというのがあるので夢を追って、実現している大人たちはすごくかっこいいと感じます。口だけではなく、実際に行動に移している先輩方を見ると僕も憧れます。僕の中で有言実行という言葉を大切にしていて、言葉に出したら何かしないといけないという自分の中での脅迫観念があります。言葉に出したからにはやろうと思い、人に夢を語ったら覚悟してそれを一つ一つ、実現していこうと思っています。
今後に向けて
子供ができて実感するのですが、体を動かすという点で子供たちに楽しく教えたいと思っています。通常の学校教育の体育とは異なり、未来を支えていく子供たちに親子で参加する体操教室のようなものを提供したいと考えています。子供も親の動きを見て自分の動きを作っていくと思いますし、親が楽しそうにしていると子供も体を動かすのが楽しくなってくると思います。親子で運動を楽しんでもらえる場を作りたいと考えています。
日本のアカルイ未来のために
世の中、面白いことを考えている人たちがたくさんいます。自分が持っているものをツールとして、多くの人たちに出会い、多くの人たちの価値観を共有して自分の人生・価値観を深めて欲しいです。そしてそれを次の世代に引き継ぐことで明るい未来が広がると思います。皆さん、頑張ってください。