今回お話しを伺ったのは林技研株式会社の代表取締役 林 基弘さん。コロナ禍での人々に起きている現象、それに対する取り組みを語ってくれた。
林氏は事業の1つとして東京の東新宿と大阪の肥後橋にUlysses(ユリシス)というカイロサロンを開いている。ここではボキボキ、バキバキする施術は行わず、全身の骨や筋肉だけでなく神経やリンパへのアプローチを、痛くないカイロプラクティック施術をメインとして身体を治していく。その延長で主に女性のボディラインを引き締める活動や、手術を一切行わず脂肪にアプローチする痩身の研究を行なっている。
現在はコロナ禍でのテレワークにより、運動不足や1人暮らしでメリハリがなく、環境が整わずに仕事に集中できないなどの悩みを持つ人が多くなっている。慣れない環境によりストレスが溜まり、腰が痛い、首が痛いなどの症状も出て、テレワークゆえの心と身体の悩みが表れ始めていると林氏は話す。人は心の置きどころで楽しいことが辛く感じることもあるため「言葉の処方箋」を使い、適切な言葉の緩急を投げかけながら、心を健やかにする働きかけも大切だと言う。実際に鬱病を治す治療の場合、鬱病がどうしたら改善するのかという話よりも、時間をかけて全く関係のない話をしながら、患者と打ち解ける方が良いこともある。心の影響は身体の状態に顕著に表れるため、心のケアを行いながら治療すると、内臓の働きが良好に維持され、ストレス太りの解消にも繋がる。首や腰などの痛みには、独自の技術で同時に改善することで、太りにくい身体、痩せやすい身体へと導く活動を行なっていると林氏は言う。人は心や身体を正常に使うために、「意識をすることにより徐々にできる」ようになるが、1番理想の状態というのは、「意識しなくてもできる」ことであり、この状態にすることはなかなか難しい。しかし努力を継続すれば可能になると信じており、そのようなお手伝いができたらと林氏は話てくれた。
運営しているカイロサロンへは30代〜50代の医療関係者や美容サロン勤務の方、会社員の方や経営者の方が多く通っている。他のサロンに何度通っても結局は治らず、いろいろな所を巡っている中でUlyssesを知り、身体の改善を主訴としつつ痩せたいという希望の人が来たり、痩せたい上に猫背などの姿勢を正したい人が来たりと、一つの目的よりも複数の目的でくる人が多い。近年はヨガやジム、整体など身体のためにいろいろと通っている人が多い中、決して排除するのではなく、その人の全体のライフスタイルに合わせて適正なアドバイスを行い、足りない部分を補っていくことで全てを統合し、身体の改善や痩身に繋げているのがユリシスの特徴だと語る。Ulysses全女性スタッフは元Ulyssesの患者であり、スタッフ全員が身体を構成する骨や筋肉、リンパなどについて解剖などの海外医学研修を修了し、加えて米国応用心理カウンセラーなどの資格も取得し、心と身体について熟知している。カイロプラクティックをはじめ骨盤調整・筋肉調整・美容整体など50を超える技術を組合せることで他のサロンでは改善できなかった身体の不調に対して根本改善を目指す。
このように日頃のコロナ禍で新たに発生した「心や身体の問題」、そして多くの人が思う「痩せたい」という願望などをしっかりヒヤリングして、1人1人にUlyssesが丁寧に寄り添い、改善に導くお手伝いと研究をしているのだ。