ある日、マガジンサミット編集部に「環境省」のイベント情報のメールが。
メディア立ち上げから早2年。環境省の情報が来るメディアに成長したことを感慨深く思い、資料の内容を見てみると、昨年3月に環境省で始動した「COOL CHOICE できるだけ一回で受け取りませんかキャンペーン ~みんなで宅配便再配達防止に取り組むプロジェクト~」のワークショップが13日、環境省内講堂にて開催されるとのこと。
メディアでも度々紹介されている「再配達問題」は、編集部でも気になっている問題ですので、ぜひ行ってみよう!と取材に行ってきました。
※決して環境省に行ってみたいなどという他意はございません。
COOL CHOICE できるだけ一回で受け取りませんかキャンペーン
まず、今回のプロジェクトを紹介すると、宅配便の再配達が、CO2排出量増加や労働生産性への悪影響といった社会的損失を生み出している現状を踏まえ、宅配便の再配達防止に取り組む、昨年3月に始動したプロジェクトのことだそうです。
とかしき副大臣「再配達は、環境と労働に負荷が」
ワークショップ開会の挨拶にはなんと!クールなブルーのスーツに身を包んだ、環境副大臣のとかしき副大臣が登場。
副大臣は参加者に感謝を述べ、本日のテーマでもある再配達の影響について「環境面からみますと、業務用トラックのCO2排出量が年間42万トン、これどれくらいの量かと言いますと、山手線の内側が(全て)緑地帯だとすると、これの2.5倍のCO2吸収量に相当する量です。」と抱えている問題の影響を語り、ワークショップに参加してくれている人に解決のアイデアをお願いしました。
各グループで解決のアイデアを!
皆でアイデアを出し合う
ワークショップでは、各8つのグループに分かれ、再配達の解決につながるアイデアを「受け取る側」「配達側」双方の立場に立って意見を出し合っていきます。最後には1チーム3分間の発表タイムが設けられました。
参加者から出たアイデアは
・受取りボックスの多様化
COOL CHOICE加盟店制度を導入し、BARや飲食店などで荷物が受け取れる。また、受け取る事で店のクーポンが発行され、来店のきっかけになるといった施策。
・ペナルティ制度
消費者が無料の配達制度に慣れすぎている。配達にはお金がかかるということを認知・啓発する必要がある。
・保育園での受け取りを可能に
・ポイント制度の導入
・管理人さんに受け取ってもらう(学生)
・WEBアプリサービス(LINE)で配達の管理をする
など、様々な立場からの意見が出ました。
参加者に聞くと
ワークショップに参加された宅配ロッカー事業者の方に再配達の状況を聞くと「宅配ボックスが完備されていてもロッカーから出さない人がいる。弊社で取扱っている7割のボックスにはお知らせ機能があるが、残りの3割のお知らせ機能のないボックスでは、滞留物が多いと数字でも明らかになっています。」と、まだまだ見直しが必要な箇所があるという現状がわかりました。
大学生にも聞いてみると「発表されたような配達の方法があれば学生は毎日流動的に動いているので、受け取り方、場所を選べるのはとてもいいなと思いました。また、大学生はスマホを使っている時間がとても多いのでアプリなどで周知してもらえるのは、いい方法かと思います。」と消費者として発表されたアイデアに好意的な意見を述べました。
人と人とが協力し、再配達を減らす社会に向けた取り組みとして、同プロジェクトは始動しております。この記事を読んで初めて知ったというあなた!ぜひ再配達の現状を知って宅配便の再配達を減らすことを心がけてみませんか!