1月9日発売の雑誌「サライ」2月号では、2025年の大河ドラマで話題の江戸時代の出版王・蔦屋重三郎(蔦重)を大特集しています。
現在の出版文化の中にも色濃く生きている蔦屋重三郎の仕事。たとえば、「美人画」は、 今でいうグラビアで、評判の看板娘を絵師の喜多川歌麿に描かせています。また、人気役者の顔を描かせた「大首絵」は、今でいうブロマイド。絵とセリフで滑稽話などを風刺を込めて描く黄表紙は、今でいうコミックの始まりです。
特集の第1部では、当時の時代背景から蔦屋重三郎が手がけた美人画、役者絵、黄表紙などを紐解くことでその人物像に迫っています。
そして、第2部では、喜多川歌麿の「美人画」、東洲斎写楽の「役者絵」、葛飾北斎の「風景画」など、蔦屋重三郎がプロデュースした浮世絵に隠された意図を探ることで、蔦屋重三郎の才能発掘の能力と大胆なひらめき、革新への挑戦などに切り込んでいます。
さらに、同誌のとじ込み付録には、黄表紙の最高傑作とされる「江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」を原寸大で掲載。抱腹絶倒の36ページ超訳版となっています。
蔦屋重三郎を大特集した「サライ」2月号は1月9日発売です。