新型コロナウイルスの感染拡大から早1年半が過ぎようとしていますね。ふと振り返ると、お金の使い方がこれまでとは異なっていることに気づく人も多いのでは?
コロナ禍になってから、みんなのお金の使い道はどう変化したのでしょうか? 気になる内容をアンケート調査結果からピックアップしてご紹介します。
■お金が増えた人は「投資」・減った人は「食事」にお金を使う
Fanが2021年3月に、20~70代の男女に対して実施した「コロナ禍で変わったお金と時間の使い方に関する調査」の結果によれば、コロナ禍で「お金が増えた人」のお金の使い方1位は「投資」、「減った人」の1位は「食事」という結果となりました。
コロナ禍で自由に使えるお金が増えた人(増えた・やや増えた)は約10%、減った(減った・やや減った)人は約25%で、変わりない人は約63%となりました。
このうち、「増えた」と答えた人は「金融投資・保険」に最もお金を使っており、「減った」「やや減った」「変わりない」と答えた人はいずれも「食生活」に最もお金を使っていることがわかりました。
この結果は意味深ですね。いずれにしても、お金が増えた人は投資や保険、貯蓄などに興味が高いということはわかります。
■身体の不調に対する投資は平均約3.2万円
コロナ禍で大きく変化したのが、生活や仕事をする環境です。自宅での自粛生活が続き、自宅で仕事をする機会も増えました。こうしたリモートワークなど様々な要因で、身体的な不調を感じている人が多くいるようです。
ニチバンが2021年6月に全国の20~60代男女に対して実施したアンケート調査結果によれば、「あなたはコロナ禍で身体の不調(身体の痛みなど)を感じますか」という質問では、「とても感じる(5%)」・「まあまあ感じる(30.2%)」と、計35.2%がコロナ禍で不調を感じていることがわかっています。特に20代は46.0%と高い結果に。
また、コロナ以前と比べて、57.7%の半数以上が身体の不調の悪化を感じていることもわかったため、コロナ禍の環境変化が、身体不調の要因となっていることもあるようです。
そんな中、「コロナ禍で身体の不調(身体の痛みなど)を改善するために新たに購入した商品はありますか」と質問したところ、25%が「はい」と回答。その平均金額は「32,028円」でした。
「具体的にどんな商品を購入したか」を質問したところ、第1位は「外用湿布薬」で34.4%、第2位は「内服薬」で29.6%、第3位は「ストレッチグッズ」で24.0%となりました。
平均約3万円と、意外と高額をつぎ込んでいるということから、デスクワークにつきものの肩こりや腰痛ではおなじみの湿布薬だけでなく、ストレッチグッズやマッサージ機器など、運動不足を解消するようなアイテムも合わせて幅広く購入している人が多いのかもしれませんね。
■マッチングアプリにかけた平均月額金額は男性で「5,000円未満」
コロナ禍では、リアルの出逢いの機会が減ったことから、オンラインでの出逢いを求める人が多くなったといわれています。そんな中、人気なのがマッチングアプリです。このマッチングアプリに課金をしている人がかけた月額はどのくらいなのでしょうか?
マネットが2021年5月に、マッチングアプリを使用したことのある20代~50代の男女221名対して実施したアンケート調査結果によれば、男性がマッチングアプリにかけた金額の月額で最多だったのは「1円~3,000円未満」の32人、次いで「3,000円~5,000円未満」の29人という結果となりました。多くの男性が、5,000円未満ではあっても、ある程度はお金をかけているようです。
一方女性は102人が「0円」と回答しており、ほとんどが無課金であることもわかりました。男性と比べて大きな差が出たのは、マッチングアプリの料金形態によるものだとされています。
ちなみに、マッチングアプリで恋人ができた人は、男性は約30%、女性は約48%という結果となりました。果たして、課金に見合う出逢いは得られているのでしょうか?
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みんなのコロナ禍でのお金の使い道を、さまざまな角度から知ることのできる調査結果をご紹介しました。自分のお金の使い道を考えるいい機会。ぜひヒントにして、有意義なお金の使い方をしましょう。
【出典】
Fan「『コロナ禍で変わったお金と時間の使い方』に関するアンケート調査結果公表」
(https://toushin-plaza.jp/2021/04/07/pr20210301-2/)
ニチバン「コロナ禍の“自粛痛” 慢性化している人は、6割いることが判明。そのうち不調の原因は『在宅勤務・生活』が4割と回答」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000011142.html)
マネット「マッチングアプリにかけた平均月額金額は? コロナ禍での利用方法の変化も調査」(https://news.mynavi.jp/article/20210602-1897821/)