お墓・葬儀・終活などシルバーファミリーコンサルティングサービスを提供するニチリョクは、「改葬・お墓のお引越し」を知っていると答えた1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉) 40~50代以上の男女、および1都3県以外の60~70代男女の計1000人を対象に「お墓のお引越し」に関する意識調査を実施。13日に結果を発表し、お墓のお引越し先として人気のスタイルは「納骨堂」であることなどがわかりました。
最初に「改葬・お墓のお引越し」を検討したい・した理由を尋ねると、送り出す世代・親世代共に「お墓が遠方にあり、行くのに負担がかかるから」が多く、58%でトップの結果となりました。また、親世代は「自分の子どもや親戚にお墓の管理で負担をかけたくないから」が50.3%で、送り出す世代よりも20%以上も高くなっています。
両世代に「家族と改葬・お墓のお引越しの話をすること」に対して抵抗感があるかを聞いたところ、「あまり抵抗感はない」「まったく抵抗感がない」が送り出す世代で合計53.8%、親世代が合計66.4%、全体で60.1%と過半数の人が「抵抗がない」とわかりました。家族を想う新しい供養意識が根付いてきていることがうかがえます。
続いて両世代にどのような場所に「改葬・お墓のお引越し」をしたいと思うかを質問すると、「自分自身の住んでいる場所に近いところ」が38.6%でトップ、「家族や親戚が集まりやすいところ」が26.9%で2位となりました。交通の利便性も重要視され、遠い場所へ行くという現状の供養習慣にストレスを感じている人が少なくないようです。
さらに、両世代に「改葬・お墓のお引越し」でどのような種類のお墓・供養を選びたいと思うかと聞くと、全体では「納骨堂」が30.6%でトップに。「従来の墓」や近年注目されている「樹木葬」と比べても、新しい供養習慣として「納骨堂」が求められているようです。
また、親世代に送り出す世代にお墓を継承してほしいと思わない理由を聞いたところ、「お墓の管理で子どもの負担になりたくないから」が74.1%でトップ。親世代が自分のこと以上に子どもを思いやっている状況がうかがえます。
こうした結果を受けて、同社は「先祖を想い、子供を想い、しっかりと供養したいと考えている中で、現状の供養習慣のスタイルにこだわらず、管理がしやすくアクセスのよい場所にお墓を動かせるのであれば動かし、先祖をより身近に感じたいと考えている人も多くいることがわかりました。供養意識はそのままにより身近に供養できるように供養習慣を変えていきたい、という世の中の意識の変化がわかる結果となりました」とコメントしています。