皆さん、美味しいコーヒータイムを楽しんでいますか?日本はコーヒーの消費量が世界第4位。1人あたり年間平均350杯飲んでおり国内で最も消費されている飲料がコーヒーだそうです。
ちなみに10月1日は「国際コーヒーの日」。世界でコーヒーにまつわる、さまざまなイベントが開催されています。日本では、全日本コーヒー協会が主催する第3回「Life with Coffee フォトコンテスト2018」の表彰式が、9月29日に池袋のサンシャインシティ「噴水ひろば」にてとりおこなわれました。
4,700点を超えるエントリー作品のなかから、コーヒーの飲用シーンをイメージした6つの各賞(8作品)と、その受賞作品の中から選出されたグランプリ(1作品)、特別賞(1作品)が発表され、グランプリは藤原巧さんの作品『娘のお昼寝は珈琲タイム』が受賞し、部門賞賞金に加え20 万円、賞状、副賞が授与されました。
写真 左から)織作峰子氏、グランプリ受賞の藤原巧さん、一般社団法人「全日本コーヒー協会」会長理事 横山敬一氏
特別審査員を務めた写真家の織作峰子氏や、SNS写真コミュニティー『東京カメラ部』の代表取締役社長、塚崎秀雄氏らは「色彩や構図、窓から光が差し込む時間帯を狙った演出など、すべてが計算されつくされたパーフェクトな内容なのに、それを感じさせないのが凄い」と講評。
藤原さんは「まさか…選ばれるとは思わなかった。コーヒーのドリップするタイミングを狙うのが難しく、モデルになってくれた妻に感謝しかない」と喜びを伝えました。
来年は審査員でなくカメラマンとして参加したい!
また、表彰式にはスペシャルサポーターの原田龍二さんが登壇し、全応募作品の中から原田さん自ら選んだ作品に特別賞「原田龍二賞」を贈呈。その後、織作氏とコーヒーと写真にまつわるトークセッションを行いました。
原田さんのコーヒー好きは、ドラマ「相棒」で共演中の水谷豊さんの影響が大きく「お酒を飲まれない水谷豊さんはコーヒーがお好き。ご飯をご一緒するときにコーヒーの味を学ぶことが多い」と話し、原田さん自身も大のコーヒー党になったことを打ち明けました。
写真)原田龍二賞『メジロとコーヒータイム』小野真さん
『メジロとコーヒータイム』を選んだ理由として「美しい!」と評し、「動いてしまう鳥を撮るのは難しいと思う」とコメント。織作氏は「コーヒーを単なる撮影の小物としてでなく、心からコーヒーが好きと分る作品が多く嬉しい」と総評すると、原田さんは「ぜひ、来年は自分がカメラマンとして本名で作品を出品したい。自分の感覚がどれだけ通用するのか挑戦してみたいです!」と目標を掲げました。
“目標”にちなみ記者から「今年中にやっておきたいことは?」と聞かれると「座敷童をこの目で見て発見することです!!」と意外すぎる発言も。実は三度の飯よりミステリー好きでTV番組の企画でも座敷童を探索中だそうで「夜、コーヒーを飲みながら現れてくれるのを待ちます!…でも、寝ちゃうんですれどもね」と照れ笑い、原田さんならではのコーヒーシーンを披露しました。
部門賞受賞作品一覧
くつろぎwith coffee部門 /グランプリ『娘のお昼寝は珈琲タイム』
藤原功さん
講評:「コーヒーは器に入れてしまうと見えない。ドリップシーンを捉えたことでコーヒーらしさが際立った」「緑の配置の構図、中望遠レンズでの柔らかい表現、アウトフォーカスの使い方がどれも見事」
愛する人とwith coffee部門 『縁側coffee』
松田昌樹さん
講評:「下駄が中央にきちんと配置され風鈴の情緒も良い。そのような日本の礼儀正さや伝統と家族の笑顔のバランスが絶妙」「部屋の奥を暗いままにしたことで家族団欒の構図が引き立った。さらにライトをつけたことで奥行が表現できている」
アウトドアwith coffee部門 『氷の湖上で』
小谷暢之さん
講評:「幸せ感が伝わる作品。赤いショールがとても効いています」「赤が熱を感じさせて逆に“寒さ”の表現を上手くいかせている。だからこそのコーヒーの温かさ、心の温かさが際立つ」
仕事の合間with coffee部門 『最後はやっぱりコレ。』
小林紀之さん
講評:「黄色のトーンで統一した画が美しく、笑顔も最高。これを計算でなく自然に撮ったことが凄い」「前ボケなどを利用した三層構造になっている。コーヒーカップも黄色という偶然。これがセットアップでないことが信じられない」
旅先でwith coffee部門 『コーヒーセレモニー』
鈴木新太郎さん
講評:「海外の風景を切り取った作品のなかでも、特にエチオピアの文化や日常の香りがして良かった。色も美しい」「背後に女の子や椅子があることで、計算されていないスナップ的な良さがでた」
インスタグラムでwith coffee部門(ゴールド)『私だけの特別な時間』
塩月千春さん
講評:「足元のしぶきが効果抜群。顔が見えないことでかえって想像力をかきたてられます」「青空に雲、しぶき(しぶきは演出)との関係が絶妙。山の斜面と、彼女の手の角度もバランスが良く、上手く計算された一枚」
各審査員の講評がとても分りやすく、受賞作品雰囲気もさることながら、それぞれの作品がなぜ素晴らしいのかを理解できるものでした。写真を撮る際には、ぜひ、参考にしてみてはいがが?
京都と中継!サンバのリズムとコーヒーでご機嫌
表彰式の後には一般来場者に向けた試飲イベントを開催。レジャーや買い物に訪れていた人々が、手渡されたコーヒーを飲みながら展示された受賞作品を鑑賞し、くつろぐ姿が見られました。
また、同日は京都でもイベントを開催しており、神戸在住のブラジル人で、サンバのトップダンサーであるバヌーザ サンチアゴさん率いるサンバチームによるステージショーの様子が生中継され、東京会場はコーヒーの香りとサンバのリズムでご機嫌な雰囲気に!思わず足をとめて眺める家族連れやカップルが印象的でした。
第3回「Life with Coffee フォトコンテスト2018」およびコンテストの詳細については特設HPまで。http://www.life-with-coffee.com/