5月13日に足立区のムラサキパーク東京にて第2回日本スケートボード選手権大会 兼:第18回アジア競技大会派遣選手選考会(ストリート)が行われた。スケートボードが2020年東京オリンピックに採用され、注目を集める中での開催とあって多くの報道陣がムラサキパーク東京に駆けつけた。
大会は予選、決勝共に60秒2トライのベストスコアを採用する方式で争われ、上位4名が平成30年度JRSF強化指定選手となり、男女優勝者がアジア大会出場資格を獲得した。
なお、パーク選考会は5月20日に新潟県妙高市のJWSC全日本ウィンタースポーツ専門学校にて行われる。
第2回日本スケートボード選手権リザルト
※男子ストリート上位5名
男子ストリート
1位・池 慧野巨(ケヤキ)(17)
2位・小鈴 大和(17)
3位・山下 京之助(13)
4位・根附 海龍(カイリ)(14)
5位・佐川 涼(18)
6位・青木 勇貴斗(14)
7位・中野 虎大郎(13)
8位・白井 空良(16)
※女子ストリート上位5名
女子ストリート
1位・伊佐 風椰(カヤ)(16)
2位・織田 夢海(11)
3位・中山 楓奈(12)
4位・前田 日菜(12)
5位・庄司 七海(19)
6位・西矢 椛(10)
7位・藤澤 虹々可(16)
8位・堀口 莉花(15)
※池 慧野巨/フェイキー バックサイドKグラインド
クリーンなスケートスタイルが持ち味の池 慧野巨(ケヤキ)選手は主にノーリーやスイッチ系のトリックを中心としたルーティンを披露。
インタビューでオリンピックについて聞かれると「スケボーを知らない人にもスケボーの面白さや凄みを伝えていけるスケーターになりたい」と語った。
※伊佐 風椰/バックサイドフィーブルグラインド 180アウト
今月アメリカ・シアトルで行われたWheels of Fortune 9という女子ストリートの大会でアドバンスクラスにて優勝した伊佐 風椰(カヤ)選手が日本スケートボード選手権でも優勝を決めた。
同じくWheels of Fortune 9プロクラスで優勝した藤澤虹々可選手はルーティンのトリックがなかなか決まらず7位に終わった。
昨年の日本スケートボード選手権で優勝しX Gamesでもゴールドメダルを獲得した西村碧莉選手もWheels of Fortune(2016年)に参戦し2位に輝いている。
大会を支えるプロスケーター達
※ジャッジと大会役員の方々
日本のスケートボードシーンを作ってきたプロスケーターたちが運営サイドでも活躍している。2020年東京オリンピックの種目になったことでますます加熱するスケート業界。
日本ではまだまだマイナーなイメージのスケートボードだがFISEやDamn Amのような国際大会が日本で開催されるなど、最近めまぐるしい動きを見せている。
今後、オリンピックを通じて日本にどんな形でスケートボードが認知されていくのか。こういった動きにも注目していきたい。
今年も大集結した報道陣
※見えなくなるほどの記者に囲まれる池 慧野巨選手
昨年に続き、今年もTV局から新聞記者まで多くの報道陣が駆け付けた。これをきっかけに池 慧野巨選手の言うように、日本でもっとスケートボードの面白さや凄みを伝えることが出来たら…。
そしてストリートスケートボードの本質を少しでも多くの人に理解してもらえるようになったら…。新たな日本のスケート文化が生まれつつあるのかもしれない。
写真・文 小嶋 勝美
スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。約10年間芸人として活動後、現在は放送作家としても活動中。