俳優であり監督である斉藤工は、やはり見る目が違う!

2019/11/25
石井隼人

それは22日に都内で行われた映画『MANRIKI』(11月29日公開)PRイベントでのこと。原案担当のカルト芸人・永野も参加したゾ。

長きに渡り地下でくすぶっていた天才芸人・永野の奇妙奇天烈なネタの数々が原案。それを斉藤が主演のほか、企画・プロデュースを担当して映画化にこぎつけた。

ネクタイ代わりに何かしらの植物の花茎を首からぶら下げる独特過ぎるファッションで登場した斉藤は、永野の才能について「単独ライブを見たときに、この人はデヴィッド・リンチだと思った」と映画『ブルーベルベット』『ツイン・ピークス』などの難解作で知られる巨匠と永野を並べた。でもその感覚、わかる気がする!わからないという人は、永野の「同伴おじさん」ネタをチェックしてみて!

大手映画会社から企画書を突っぱねられてから約3年、紆余曲折得てのやっとの完成に「完成した作品は塚本晋也監督の『鉄男』やニコラス・ウィンディング・レフン監督の『ネオン・デーモン』とか、その世界の中に独特のオリジナリティが醸し出されていると思う。作品自体が復讐劇で、映画『ジョーカー』を超えている部分もある」と自信をのぞかせた。

永野は『MANRIKI』を、米ラッパー・エミネムが自らの半生を演じた『8 Mile』以来の熱量がこもった作品と位置づけて「小顔矯正サスペンススリラーとして企画がスタートし、なかなか映画製作にたどり着けない中で、自分の中にある闇や世間に対する思いなどがどんどん深く掘り下げられていった」と時間経過による熟成を強調。

斉藤は永野の頭の中のイメージを具現化したような主人公を演じているが、永野いわく「僕の脳内を具現化する主人公を体現できるのは、斎藤工君しかいない。僕の脳内と同化することによって、今まで全く見たことのない斉藤工が炙り出されています。斉藤工の俳優としてのキャリアの中でも、ものすごい映画になった」と胸を張っていた。

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石井隼人

映画好きエンタメ系フリーライター。「来るもの拒まず平身低頭崖っぷち」を座右の銘に、映画・音楽・芸能・テレビ番組などジャンル選ばず取材の日々。ありがたいことに映画作品のパンフレット執筆、オフィシャルライター&カメラマンを拝命されたり、舞台挨拶の司会をしたり…何でもやります!

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