地下アイドルは千差万別、ひとくくりにするなかれ。それぞれが個性を持ち、頭一つ飛び出ようという女の戦いの場、戦場である。そんな戦場において、地下アイドルの実態を、毎回、地下アイドル『恥じらいレスキューJPN』が調査します。
記念すべき第一回は、『恥じらいレスキューJPN』に自らが突撃取材!この『恥らいレスキューJPN』は、“国籍フリー”で“ジェンダーフリー”という、地下アイドルの中で異色を放つ存在。今回は、みどり担当のなつみこが、突撃レポートをしてきました!
ボーダレスアイドル「恥じらいレスキューJPN」
『恥じらいレスキューJPN』のコンセプトは、ボーダレスアイドル。日本だけではなく、海外にも自分たちの存在を知って欲しいという思いが詰まっているのですが、単に「海外公演がしたい」「海外に恥レスの名前を広めたい」ということが主ではないのです。「日本人が、海外の人達と仲良くなれるツールの一つとして『恥レス』を使ってほしい」という気持ちの上で活動をしているのです。
『恥レス』は、“レスキューJPN”と言う、名前にもあるように、日本の「困った」を救うため、活動する地下アイドルグループ。その特徴の一つとして、メンバーにハーフのブラダとトルコ出身の“サブリナ”が所属しています。サブリナの場合、日本のアニメに興味を持ち、日本へ来たくて来たものの、異国の壁を感じる中で潰れてしまいそうになった時があったのですが、そんな時に「自分を救ってくれたのがアイドルの存在だったんです。そんなアイドルになりたくて今頑張ってます!」という思いで活動していると言います。
また彼女は、地下アイドルとは言え、自分たちの存在を多くの人に知ってもらわなくては世界に羽ばたけないという思いから、「笑う洋楽展(NHK BS)」「メイドインジャパン!日本を誇りに思えるSP(TBS)」に、さらにブラダは、テレビ東京「ウルトラマンオーブ」のナターシャ役で出演中です。
出典:http://m-78.jp/orb/
ジェンダーレスアイドル
あおにゃん
そして、もう一人注目なのが、男子地下アイドルの“あおにゃん”。正直、同じメンバーとして、はじめは、お客さんの反応の中に「本当に男子が入っていても大丈夫なのだろうか…」というものが多かったので、戸惑うことがあったのは事実です。現に、メンバーの“つかぽん”が、“あおにゃん”とチェキを取りたそうにしていたお客さんに話しかけた時、「男の子である“あおにゃん”と一緒に写真をとると何かが壊れそうな気がする」と言われたのだそうです。
“あおにゃん”が、その頃よく言っていたのが「ラーメン食べたいけどパスタを食べに来ちゃったみたいな?でも、その時に食べたパスタが美味しいならよくない?」そんな“あおにゃん”の思いが通じたのか、“あおにゃん”と、お客さんの関係が最近、少しずつ変わってきたような気がしています。
確かに、どんどんお客さんの距離は、“あおにゃん”に近づいているのです。「きっかけはなんでもいいと思うんですよ。僕を通して、自分が持っているフィルターを外すって、こういうことなのかって分かってもらえれば」と話す“あおにゃん”。彼は普段、一人の男の子として、某有名企業で働いているのですが、ジェンダーフリーが当たり前の世界になるようにとの願いを込め、地下アイドルの活動をしています。
今回、改めて「男の子として地下アイドルで活躍する意味を“おあおにゃん”に聞いてみると「社会は、常に反対意見が出るアンチテーゼの世界。女性アイドルは、男性たちの恋愛対象として、ある程度の年齢をターゲットとした繰り返し消費される存在だと思う。でも、アイドルって、人を元気にするという簡単なようで、とっても難しい課題をクリアするために大きな役割をはなしていると思うんです。その“人に活力を与える”を、特定の男性だけではなく、老若男女問わずに与えたい!というのが、僕が目指すアイドル像です」と、なんとも深い答えを返してくれました。
『恥じらいレスキューJPN』は、「地球上のどこかで、常にある争い事を無くすために必要だと思う笑顔を作りたい! そのために人を笑顔にできるアイドルになる!」という社会的問題に首を突っ込むアイドル集団。ちょっとアイドルの枠を超えた考えを持つアイドルなんです。ただ単に地下アイドル界のトップを目指すのが目標じゃない! 日本が世界と共に幸せになるため、「レスキュー」活動を始めたのです。今後、『恥じらいレスキューJPN』の活躍から日本国中の皆さん、目を離さないでくださいね!
『恥じらいレスキューJPN』
なつみこ、つかぽん、あおにゃん、サブリナ、ブラダ、リリ、そよちゃ、りょうか、8人からなる、日本を救うために立ち上がった地下アイドル戦士『恥レスJPN』として、毎週末ライブを中心とした活動を行っている。また、メンバー個々でも精力的に活動をこなしている。