千葉テレビ放送で放送中の番組「モーニングこんぱす」。その中の「シゴトのコンパス」コーナーに株式会社Aizawa Corporation 代表取締役社長 相沢 正雄さんが登場しました。
群馬県伊勢崎市で多文化共生に向けて積極的に取り組む企業、株式会社Aizawa Corporation。この伊勢崎市は全国でも有数の外国人が多く暮らしている国際都市です。そんな伊勢崎市で自動車の販売業を始め保険の代理店業や不動産業を営んでいるのが株式会社Aizawa Corporationです。社長である相沢氏もペルー生まれの日系3世。自身が8歳の時に来日した際に直面した言葉の問題が現在の会社設立の理由にもつながっていると言います。
「日本で暮らす外国人にとって最初に直面するのが言葉が通じないという問題。私と同じように外国から来て暮らしている方が非常に多くいますが、見ず知らずの土地で言葉が通じない不安はとても大きいものです。そんな中で自動車や保険などの金額的に大きな買い物をするのは大変なことです。失敗したくない、しっかりと納得した上で購入したいけど言葉が通じない、そんな方をサポートできる体制をつくりたいと考え今の仕事を始めました」と相沢氏は話します。
株式会社Aizawa Corporationに来る6割が外国籍のお客様。母国のように安心して生活してもらえるように優しい日本語を活用したり、バイリンガル、マルチリンガルのスタッフがお客様の母国語で説明を行っています。株式会社Aizawa Corporationで働く社員の大多数が社長と同じくペルー国籍。そのためスペイン語、ポルトガル語、英語で会話ができるお店として南米ルーツの国籍を持つお客様が多いのが特徴です。
「たくさんのお客様から今までずっと疑問に思ってきたことが解決できて、よかったとおっしゃっていただきました。私たちの仕事は単に車や保険を販売するだけでなく日本に住む外国人の方々が安心してより良い生活を送ることができるようなお手伝いすることだと思っています。」と株式会社Aizawa Corporationで働くスタッフも語ります。
さらに、相沢社長は社会貢献活動にも積極的に参加。今年2月には伊勢崎市の多文化共生キーパーソンに認定され、その語学力を活かしています。「伊勢崎市のホームページに掲載される外国人へ向けてのメッセージ発信の際にVTRに出演するなどの活動を行いました。今後も市と協力し、国人に向けた情報発信の手助けをしていければと思っています。」と相沢氏は言います。
そして、協力企業のサポートを受け、より幅広い社会貢献にも取り組んでいます。外国の方が住みやすい環境づくりを目指し、先ずは雇用と住まいを整えるサポート。そして、住まいが整うと、食事ができる環境に持っていくため食事の提供などを行っています。一緒にこのような活動を行う協力企業の方に印象を伺うと、「国境の壁を崩してくれる、そんな相沢社長の会社のパワーを感じます」と話します。
最後に今後の展望について相沢氏に伺うと「言語の壁で悩む人の役に立つため、会社創業時からの夢でもある外国人向けの介護施設の開業を目指したいと思っています。また個人としては日本に住む外国人の方が何世代にも渡ってもさらに生活しやすくなるように、環境づくりや情報発信をしていきたいと思います。本当の意味での多文化共生が行われていくのは、この伊勢崎市からになるのだと確信しております。」と語ってくれました。