私たちの生活に欠かすことのできない水。その新たな可能性を追い求めて研究を重ね、安全でありながら高い洗浄力と除菌力を実現した「スーパーアルカリイオン水 e-WASH」で地元のものづくりグランプリにも選出された企業に注目が集まっています。
その企業とは、千葉県船橋市に拠点を置く「Eプラン」。同社の代表取締役・松澤民男さんにインタビューし、「スーパーアルカリイオン水」の優れた特徴などについてお話を聞かせていただきました。
2003年、関東の水源の終着地点である千葉に拠点を構えた同社。水を取り扱う企業ですが、その製品には私たちが普段使っているミネラルウォーターなどとは大きく違った特徴があります。
「弊社には、純水をベースにNaCl(食塩)を使用しない独自の方法でpH12.5以上の強アルカリ電解水を生成する技術があります。その技術によって作り出した『スーパーアルカリイオン水』は、高い洗浄力と安全性を実現しています。その最大の特徴は、人に対して安全であることと地球環境を汚さないということです」(松澤代表)
「スーパーアルカリイオン水」は人に対して安全でありながら、驚くべき洗浄力があるようです。例えば、市販のプチトマトを「スーパーアルカリイオン水」の入ったグラスに入れ、グラスを少し揺らすと水が黄色く変色します。松澤代表が実施した成分分析によると、これはトマト由来の成分ではなく、出荷時に表面に塗られた薬品が溶けだしたことで変色したのだそうです。
また、腕時計のベルトを入れると水が黒く変色。アルカリ性が持つ「還元作用」を最大限に引き出すことで、皮脂やホコリが浮かび上がるのだそうです。
「普段の生活で使用する水は基本的にpH7なんですが、これがpH6とかpH7まで下がって酸性に振れると、バクテリアがもっとも活発になりやすい環境になる。同時に、酸化によってサビも発生しやすくなります。逆に、pHが上がっていくとアルカリ性となり、高い洗浄力を実現する『還元力』が働くようになるのです」(前同)
そうした特徴を持つ「スーパーアルカリイオン水」は、油性汚れの洗浄等が必要になる工場やビルメンテナンスの現場などで重宝されています。
かつては、洗浄力の高さと引き換えに人体への害や環境汚染に無頓着になっている製品が数多く存在しました。そうした状況に疑問を抱いた松澤代表は「人にも地球にも優しい洗浄方法」を模索。そこでたどり着いたのが「水だけによる洗浄」という方法でした。
当初「スーパーアルカリイオン水」」は金属の洗浄を想定していましたが、現在は飲食店などでも「スーパーアルカリイオン水」の生成機を導入。食材に直接噴霧して洗浄するという使い方が広がっています。
特に、お刺身や海鮮丼などの生物を提供している店舗にとってもっとも怖いのは食中毒。これまではアルコールや次亜塩素酸で消毒・殺菌をしていましたが、手荒れや塩素系の匂い残りが悩みの種でした。この悩みは、除菌力にも優れているという「スーパーアルカリイオン水」を使うことで解決したそうです。
「由来が水ですからね。99.9は水なので食品に使っても安心・安全です。人の健康にかかわる食の分野こそ、もっとも『スーパーアルカリイオン水』を普及させるべきだと考えています」(前同)
さらに「スーパーアルカリイオン水」は、小さな子どもたちが集まる船橋市の子育て支援センターなどでも活用されています。オモチャや食事に使用するテーブル・椅子、窓やドアなど、子どもたちが触れるものはすべて「スーパーアルカリイオン水」で清掃・除菌をしています。こちらでも生成機を導入し、他施設へ「スーパーアルカリイオン水」を分配する拠点の役割も果たしています。
「(子どもたちを)みんなで守っていかなければいけませんからね。我々にできるのは、こういった拠点で『スーパーアルカリイオン水』を使ってもらって、健康に育ってくれればということです」(前同)
松澤代表は「スーパーアルカリイオン水」の認知拡大を促進するため、2019年に一般社団法人「 水を通して健康と環境改善を促進する協議会 heiwa」を立ち上げました。草の根的に地道な普及活動に取り組んでおり、さらなる「水」の可能性を追い求める研究も続いています。
抵抗力・免疫力の弱い子どもやお取り寄りたちの命を守るため、細心の注意が求められている昨今。高い安全性と洗浄・除菌力を両立した「スーパーアルカリイオン水」への注目度は今後ますます高まっていきそうです。