東京MXで現在放送中の番組「HISTORY」。この番組は、様々な業界で活躍する方から仕事のこだわりについて話を伺っていく番組です。ナビゲーターは、ファッション誌「ViVi」専属モデルとして活躍する藤井サチさんが勤めています。
そして、今回のゲストは、大阪を拠点にITサービスの開発や運用を手掛ける株式会社2way代表取締役・原田功さんです。
藤井サチさん(以下、藤井):「原田さんはどんなお仕事をされているんですか?」
原田功さん(以下、原田):「弊社は大阪を拠点に、業務用のシステム開発だったり、世の中ITで動いているものがいろいろあると思うんですけども、そういったもののシステムの開発を手掛けています。」
藤井:「特に今、注力しているお仕事の内容っていうのはありますか?」
原田:「弊社で今、自社のサービスを作っているんですけども。『TEBSTA(てぶすた)』という名前でですね。観光に行ったときに便利に使えるようなサービスっていうのをテーマに作っていまして。例えば旅行に行ったら結構荷物が多かったりすると思うんですね。そういったものの預け先っていうのを携帯、スマホから検索して探せるようなサービスです。」
藤井:「ちなみに、荷物の場所はコインロッカーとかですか?」
原田:「コインロッカーは結構いっぱいになるケースが多いじゃないですか。大きさも決まっていて入れられないっていうこともあるので、店舗の空きスペース、例えば飲食店だったらデッドスペースと言われているような所とかを活用するようなイメージです。スペースを貸してくれる店舗さんの所に、新しく客として来てもらえたりとか、知らなかった所に行けたりとか、荷物を預けることによって行けなかった所に行けるとか、そういうような声が多いですね。」
藤井:「どうしてもスーツケースとか持っていたら行ける所も限られてしまいますもんね。」
原田:「そうですね。はい。小さな店舗だったらなかなか荷物があると入れなかったりとか、3階建ての階段しかない所とかも入れなかったりするので、諦めがちな所に行けるといったサービスですね。」
藤井:「こちらの『TEBSTA』はどのようにアイデアが出たんですか?」
原田:「もともとはですね。『TEBSTA』というサービスを作ろうと思って始めたサービスではなくてですね。社内の新人教育の勉強会だったりとか、研修だったりとかの商材として始めは使っていたんですね。で、実際作っていくうえで本当にリリースしようと。世の中に出したら使えるサービスになるんじゃないかっていう所からスタートしたような形になります。」
藤井:「研修に来られる方っていうのはどういう方が多いですか?」
原田:「業界未経験の方が多いですね。エンジニアだけを採用してしまうと、凝り固まった考え方になってしまうので、いろんな業界から多種多様に集まってくると、より面白いシステムができるのかなっていう考え方ですね。」
藤井:「いろんなバックグラウンドを持った方を取り入れることによって、やっぱりアイデアに潤いが出てくるんですね。でもそうなると、ゼロから始めるというのは難しくないですか?」
原田:「そうですね。実際僕も『0から1』をずっとテーマに仕事をしているので、そこは社員教育としても取り入れてやっているっていうような感じですね。新しいことにどんどん挑戦するような社風を作っていっていますね。」
藤井:「今後の目標は何かありますか?」
原田:「田舎のビジネスっていうんですか。ローテクビジネスっていうか。田舎に行くと過疎化が進んでいたりするので、そういった所に若者が戻ってくるような状況を作るんであれば、例えばITを導入して農業をやるとか。漁業もITを使ってやれば新しい職業がまた生まれると思うんですよ。そういったところができればもっといろんな地域での盛り上がりが出るのかなと思っているので、それが社会貢献になるのかなと。」
藤井:「具体的にこういうITを入れられるんじゃないかっていう案はありますか?」
原田:「漁業に注目していますね。広島港に行ったときにですね。結構捨てる魚がたくさんあったんですね。トロ箱っていう大きい箱があるんですけど、そこにいらないものをバァーって入れて、もう捨てられちゃうと。結構もったいないなというのがあったので、そういった魚とかを活用するにはどうしたらいいのかなってなった時にITを導入することによって、WEBで繋いでオンラインでその魚を欲しい人を探すとかができたら面白いのかなと思っています。」
藤井:「安く買い取れたり、需要もたくさんあるかもしれないですよね。」
原田:「そうですね。」
藤井:「本日のゲストは、株式会社2way代表取締役・原田功さんでした。ありがとうございました。」