【WSTサンフアン・パーク2023】ラストランを決めきった草木ひなのが4位 3種類のノーズグラインドを披露した開心那が5位 優勝はスカイ・ブラウン

2023/05/30
放送作家 小嶋勝美
 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

World Skate Skateboarding(@worldskatesb)がシェアした投稿

2024年パリオリンピック予選を兼ねた大会「ワールド・スケートボード・ツアー(WST)サンフアン・パーク2023」の決勝が現地時間5月28日にアルゼンチンのサンフアンで開催され、日本勢は草木ひなの(15歳)が4位、東京五輪銀メダリストの開心那(14歳)が5位に入賞。
日本人の母を持つイギリスのスカイ・ブラウン(14歳)が女子では唯一の90点台を出し、2月の世界選手権に続いて優勝を勝ち取った。

東京五輪金メダリストの四十住さくらは右膝怪我の影響もあり、残念ながら準々決勝で敗退。
女子パーク日本勢は東京五輪の予選大会からずっと表彰台入りしていたが、今大会は初めて日本勢が表彰台を逃す形となった。

今回の結果により現在のオリンピックランキングは、1位はイギリスのスカイ・ブラウン、2位が開心那、3位が草木ひなのとなった。
日本勢は他に5位が四十住さくら、17位に中村貴咲と続いている。

男子は日本勢初の決勝進出が期待される永原悠路(17歳)が大健闘の10位。
8位以上が進出する決勝への出場は叶わなかったが、オリンピックランキングでは15位につけており、パリ五輪へ大きな一歩を踏み出した。

【パリ五輪の出場枠は?】

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

World Skate Skateboarding(@worldskatesb)がシェアした投稿

パリオリンピック・スケートボードは、2024年6月24日時点でオリンピック世界スケートボードランキングに入っている必要があり、東京五輪と同じくストリート(男女)とパーク(男女)の4種目が行われ、各種目22名ずつ(合計88名)出場でき、東京五輪の時よりも8名多く出場できるようになった。 ※1カ国1種目につき、最大3人までの出場。

五輪ならではの見所は、5大陸(アフリカ・アメリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニア)枠が確保されているところ。 1つの大陸から、選手がオリンピックランキングの上位に入れず、出場枠を取れなかったとしても、その大陸の代表選手のランキング上位の選手が出場できるため、世界的な大会ではなかなか見る事のできないような国の選手も、五輪の大舞台では見ることができる。

【パリ五輪スケートボード・パーク種目のルール】

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

World Skate Skateboarding(@worldskatesb)がシェアした投稿

45秒間自由にコース内を滑り、技を披露するランを3本行い、その内の最高得点で順位が決まる。技を失敗した時点でストップとなり、採点は100点満点で、小数点以下2点までとなる。

ジャッジの基準は技の難易度と多様性、技の出来栄え、コース全体を流れるように使い、全体のセクションを使えているか等。

【ラスト1本を見事に決めた/草木ひなの】

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

World Skate Skateboarding(@worldskatesb)がシェアした投稿

草木ひなのはラン2本目のラストトリック、バックサイド540を惜しくもミスしてしまい、フルメイク(ミスなく滑りきること)のランを見せることが1度もできず、決勝最下位で迎えた3本目のランで見事にプレッシャーをはねのけた。

本人こだわりのトリックでもある、サランラップテール(説明しづらいが…両手でボードの先端を交互に掴んで空中で足を巻くように通す技)や、コーピングの湾曲部分を利用して長い距離を流したバックサイドロックンロールスライド(ボードの真ん中部分でコーピングを滑る技)などをメイクし、最後にはラン2本目で外してしまったバックサイド540(空中で1回転半回る技)を一糸乱れぬ完璧な着地で成功させる。

惜しくも表彰台には届かなったが、終始笑顔で大会に挑む姿が印象的だった。

心からスケートボードを楽しむ草木選手の活躍を見ていると、来年のパリ五輪が待ち遠しい。

【3種類のノーズグラインド/開心那】

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

World Skate Skateboarding(@worldskatesb)がシェアした投稿

開心那は1本目からフルメイクのランを見せ、80.20点を獲得。2本目のランではさらに難易度を上げたトリックを見せた。

得意のノーズグラインド(ボード前方についているトラックと呼ばれる車軸の部分でコーピングを滑る技)からの技となる、フロントサイドノーズグラインド リップスライド、フロントサイドノーズグラインド180アウト(リバート)、バックサイドノーズグラインド、さらにキックフリップなどを成功させる。

途中、レッジ部分で1本目のランではフロントサイド50-50グラインド(前後のトラックで滑る技)だったのが、2本目ではフロントサイドスミスグラインド(後ろのトラックの部分を斜めにかけて滑る、スタイルが出る技)に難易度を上げたランを見事にフルメイク。

84.19点をマークし、5位に入賞した。

最後のランはノーミスで終えることができず、悔し涙を見せる場面もあったがスタイル、トリック、どちらを取っても進化を続ける開選手のスケートボードが今後もとても楽しみだ。

WSTサンフアン・パーク男女決勝の映像は以下から見れます。

(配信サイト:https://olympics.com/ja/video/skateboarding-olympic-qualifier-finals-world-tour-park-san-juan?uxreference=playlist)

【WSTサンフアン・パーク2023・男子リザルト】

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

World Skate Skateboarding(@worldskatesb)がシェアした投稿

1位 ルイジ・チニ(ブラジル) -85.74

2位 トム・シャー(アメリカ)-84.51

3位 キーガン・パーマー(オーストラリア)-84.13

4位 テイト・カリュー(アメリカ) -83.19

5位 ギャビン・ボットガー(アメリカ) -82.21

6位 スティーブン・ピネイロ(プエルトリコ) -81.26

7位 オウグスト・アキオ(ブラジル) -77.86

8位 ジャガー・イートン(アメリカ)-34.15

【WSTサンフアン・パーク2023・女子リザルト】

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

World Skate Skateboarding(@worldskatesb)がシェアした投稿

1位 スカイ・ブラウン(イギリス) -90.84

2位 ルビー・トルー(オーストラリア) -86.16

3位 ライカ・オリヴェイラ(ブラジル) -85.17

4位 草木 ひなの(日本) -84.52

5位 開 心那(日本) -84.19

6位 ドーラ・ペレイラ(ブラジル) -84.00

7位 アリサ・トルー(オーストラリア) -82.23

8位 リリ・シュテファジウス(ドイツ) -81.27

 

文・小嶋勝美 

スケートボードに関する情報を幅広く執筆する、スケートボードライター兼放送作家兼スケーター。10年間のお笑い芸人生活を経たのち、放送作家をしています。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

放送作家 小嶋勝美が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop