【東京☆今夜はここで独り呑み】 ~魚屋で呑める!品川・百反坂の粋な名店~(西品川編)~

2019/06/04
遠藤 昇輝

『家呑みよりも、気になる町で独り呑み』今回は大井町駅と大崎駅に近い西品川へ繰り出します。

先日アップしていただいた【北海道の「春告魚(はるつげうお)」がうまいっしょ!~(大崎編)】を読んでくれた某番組スタッフから「大崎ニューシティの反対側の坂道にシブイ店がいくつかありますよ」との情報提供。う~ん、これは行かねばなるまい。

5月の夕暮れ時、大崎駅南口を出て線路沿いをひたすら歩き、T字路を右へ曲がると…そこは『百反坂(ひゃくたんざか)』。昔は階段だったため百段と呼ばれていたが、その後路面が平坦になり、名称だけ残ったという。

その坂道は大崎駅側が高層ビルエリア、渡った大井町側が開発前からの街並みで、まるで境界線のようになっている。(明治時代の地図では、大崎町と品川町との境界に百反坂がある)最初に現れたのは「天志乃」という店。

キャッチフレーズは何と!「日本酒ととんかつの店」(驚)。昼はとんかつ店で夜は日本酒バーとなる店のスタイルに惹かれたが、まだ先に良い店があるかもしれないので、とりあえずキープ。(後で調べたら『吉田類の酒場放浪記』で放送したお店でした)

さらに、坂道を歩くと続いては『田吾作』という焼き鳥店。ガラス戸に障子という店構えがイイ感じでしたが、満席のため先へ進むことに。他にも数軒そそられる店がありましたが、坂をだいぶ上ったところで異色の店を発見!

『魚玉』と書かれた店名の横に「鮮魚・仕出し・刺身屋・出前」とのうたい文句。これは「当たりだ!」という直感に従い店内へ。

魚屋さんそのものの造りに驚きつつカウンター席に座ると、目に前に寿司屋さんのネタケース。寿司桶や船盛器もありました。(魚は相当うまいに違いない)酒類はサワーやワイン、ウイスキー、ホッピーなど各種ありますが、ビールは黒ラベル、日本酒は菊正宗という王道のラインナップ。

まずはビールを注文。すぐに出てきたお通しは立派過ぎる「のれそれ」(驚)。アナゴの稚魚で透き通った神秘的な姿から水の妖精とされる「のれそれ」は春の珍味。つるんとした食感がたまりません!しかも、この「お通し」のお値段が300円(驚×2)。さすがは魚屋さん。思わずビールから菊正宗にチェンジしてしまいました。

本日のおすすめから旬の3品をお願いしたところ、どれも申し分なし。“生の美味しさ”を満喫したので、次は焼き物へ。魚種はブリに決めたものの「塩焼き」か「照り焼き」か…悩み始めたら出口が見えず、店主に相談すると、「刺身で食べられるやつだから、どっちでも美味しいよ」と決め手にならず。

結局、塩焼きにしたところ、これが大正解。(照り焼きでも正解だったと思うけど)

いよいよシメ。寿司も握れる店主とあって、周りのお客さんはシメに握り寿司を注文していましたが、私は「海苔巻き」に決めていました。ところが、注文直前で2択の壁…「ねぎとろ」か「とろたく」か…1つに絞り切れず。

店主に託したら「かっぱ巻きとねぎとろって聞かれたら、答えられるけんだけどね」たしかにおっしゃる通り。で、「とろたく」を頼んで待つことしばし。目の前に出されたのは、とろたくとねぎとろが半分ずつ。

驚く私に店主が「両方、巻いちゃったよ」おぉ~!感謝感激。(なんて粋な店なんだ)

駅前のオフィスビルに入るオシャレな店を横目に歩き続け、坂を上り、たどり着いた“呑める魚屋”『魚玉』さん。満足感がひときわ高い独り呑みのスポットです。

 

店名:『魚玉』

住所:東京都品川区西品川3-5-2

電話:03-3494-1494

営業:月~土、祝前日: 11:30~13:30 17:00~22:00 (料理L.O. 21:30)

定休日:日、祝日

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遠藤 昇輝
この記事を書いた人

遠藤 昇輝

1968年東京生まれ 放送作家として数々の「東京の町歩き番組」を手掛ける傍ら“情報収集”と称してテレビ業界の面々が通う「独り呑みの店」を渡り歩く。東京の町の貴重な遺産を紹介するため一般社団法人東京遺産協会を設立。 町歩きプランナーとして自治体の魅力発信事業等にも参加。

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