不信心だけれども江戸三十三観音をめぐる。男の御朱印集めの旅 ~その五~

2017/07/16
南城与右衛門

2017年某日 江戸三十三観音めぐり…第五日目

 

だいたい観音巡りに行こうと思う日は近々で嫌なことがあったから。今日も今日とて青信号を渡っているのにクラクションを鳴らされるだとか、コンビニで釣りを渡される時に、手先が触れない距離で渡されるだとか些細な傷心を癒すために赴くのです…

 

※そんなわけで、本日は札所9、10、11をめぐります。

 

9か所目『定泉寺』(札所第九番)

都営三田線・白山駅から徒歩8分。メトロ南北線・本駒込駅からならば道を挟んですぐの『定泉寺(じょうせんじ)』。木々に囲まれたやや小さなお寺。毎度同じように煩悩の赴くままに一方的なお参り。

 

こちらの本堂内にはかつて境内に住んでいたという日本画家・伊藤晴雨画伯の絵や、高名な作家のステンドグラスが飾ってあるそう。素晴らしいのでしょうが、私にとって芸術にはご利益は無いと思っているので興味を示さないで御朱印をもらいに寺務所へ…と思っていましたが偶然ステンドグラスは撮影していました。火灯窓に使われていました。

 

そしてこちらが御朱印。さらに初体験としてお寺の刻印が押されたお菓子を頂きました。ありがとうございます。

さて、お寺を出て歩いて次の『浄心寺』へ。

 

大通り歩くこと56分ほどだろうか。なにか懐かしい、歩いたことのある既視感…。これは前世にゆかりの地か? と霊験あらたか一歩一歩ありがたく踏みしめていると、はたと気づく。なんのことはない、前回、清林寺に向かうために歩いた本郷通り。(ちょっとがっかり)

 

10か所目『浄心寺』(札所第十番)

そんなこんなで歩くこと12分ほどで『浄心寺』を発見。

 

……ん?

 

……んん?

 

……なんか、いる

 

ご存知、布袋様である

 

推定5mの布袋様が出迎えてくれる『浄心寺』。これまで訪れた中でも大きく、荘厳。桜の見ごろだったため美しさも格別。

ここで大きなミス。布袋様の撮影に夢中になり、境内で桜の美しさに魅せられ、中曽根康弘元総理から贈られたという鐘に興奮していたら本堂を撮影するのを忘れる。

 

このお寺には日本一の巨大木魚が安置されているそうだ。高さ1.5m、重さ500kgでもちろん1人では叩けないそうだ。いつか見て見たい。

 

11か所目『圓乗寺』(札所第十一番)

グーグルマップによると浄心寺から歩くこと8分で到着するのが次の『圓乗寺』。私はそこを30分かけてたどり着く。だいたいこの旅で迷わないことなんてない。

 

ここで有名なのはなんと言っても…八百屋お七のお墓があること。

 

【ざっくり八百屋お七とは…】

江戸時代に大火で家が焼けた八百屋の娘お七。寺に避難している最中に出会った男とチョメチョメ。その後、家は再建されるがその男が忘れられず、「せや!また火事になれば会えるかもしれへん」と放火。大事には至らなかったが放火の罪で火あぶりにされた。という実在とされる人物。

 

本堂左手がお七の墓。がっつり正面切って撮影するのは呪われるかもしれないとビビり遠慮した。

 

で、御朱印がこちら。

 

というわけで、時間も程よく。本日の観音巡りは終了。

 

ちなみに……今回、定泉寺(第九札所)→浄心寺(第十札所)→圓乗寺(第十一札所)と札所番号通りに訪れたが、よくよく調べてみると浄心寺と圓乗寺にちょうど中間地点に大円寺(第二十三札所)があるため…

 

浄心寺と(第十札所)→大円寺(第二十三札所)→圓乗寺(第十一札所)と回るのが効率が良さそう。

 

いずれ私が大円寺に訪れる際、同じ大通りを通ったことを忘れ「なんだこの既視感…? 霊験だだ漏れやん」と思うことでしょう。

 

その六回目につづく…

 

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南城与右衛門
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南城与右衛門

"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

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