まさに令和元年にふさわしい!究極の映画館「ドルビーシネマ」を体験してみた

2019/10/07
桂伸也

いよいよ10月、秋でございます。最近記事に秋、秋と書いて具体的になにを言っていたかというと「スポーツの秋」「食欲の秋」と続けていたような記憶があるのですが、こう続くと次は文科系的な方向に進んでみてはいかがでしょう?「読書の秋」もいいですが、時には映画なんかも…ということで、今回のテーマは「映画」であります(笑)

今回紹介するのは「ドルビーシネマ」と呼ばれるもの。これまで3D、4DX、はたまた「爆音映画祭」と単に画を見るだけでは飽き足らないとばかりに様々なシステムが登場しては映画ファンの度肝を抜いてきましたが、これはまた新たなコンセプトをもったものであり、都内で東京・有楽町にある丸の内ピカデリーに、都内初のシステムとして登場しました。今回はその全容をご紹介します!

さて、まずこの「ドルビーシネマ」とはなにか?ですが、映像技術「Dolby Vision」と立体音響技術の「Dolby Atmos」を採用、さらにシネマ体験に最適化されたシアターデザイン(インテリアカラー、 空間デザイン、座席アレンジメント)をこれら技術と合わせて構築したシステムです。 

「Dolby Vision」は2014年に米国ドルビーラボラトリーズ社が開発した高画質化技術により、動画配信サービスなどで、より広い色空間とダイナミックレンジをもつ動画を伝送する規格であり、4K相当の解像度にも対応するという最先端の技術。より臨場感を増した音響技術「Dolby Atmos」と合わせ、よりリアルに近づいた映像体験が楽しめます。

映像面では、輝度、コントラスト比といった数値的スペックが、現在劇場で見られているものから飛躍的に向上。一番わかりやすい表現としては、「黒」の表現。従来の映像でも実は「黒」色が真っ黒になり切っていないことが、この「Dolby Vision」での表現と比較するとはっきりわかります。

「Dolby Vision」で表現される黒は、限りなく輝度0という状態に近く、スクリーン上でまさに真っ暗な状態になります。それを合わせ、とにかく表現の細かさからは思わず2Dにもかかわらず3Dと錯覚してしまいそうになるほどで、この日投影されたデモ映像では客席からスクリーンまでの距離がぐっと近くなった感覚がありました。また「Dolby Atmos」で表現される音響も、臨場感もありながら、ナチュラルなリアル感が感じられるものとなっていたのがビックリ。これはスゴイです!

そんな至れり尽くせりのシネマで上映されるのは、今季話題沸騰の映画『JOKER』。10月4日より、ドルビーシネマ丸の内のオープニングを飾る作品として上映しています。世界の映画関係者が「本年度アカデミー賞最有力」と予想する話題作でもあり、これがいきなり臨場感抜群の「ドルビーシネマ」で見られるなんて…これはもう行くっきゃないでしょ!?

そして以降続くのは『IT/イットTHE END “それ“が見えたら、終わり。』『ドクター・スリープ』と、スティーブン・キング・ファンご用達の作品に、『アナと雪の女王2』など、なかなか期待の作品群。アクション、サスペンス、そしてホラーあたりは、このシステムとの相性は最高ではないでしょうか?

ちなみに来年2月には、あの劇場版『機動戦士ガンダム』三部作が上映される予定。過去作の、ドルビーシネマ対応のリマスター版がどんなイメージで上映されるのか、こちらも楽しみですゾ。

ロビーには自然界のフォルムをデザインに採用したイタリア家具カッシーナのソファー「ASPEN」を設置、 シアター入口にはAVP(オーディオ・ビジュアル・パスウェイ)が設置され、観客のワクワク感を増幅してくれます。

そして シアター最前列には10席限定でリクライニングシートが設置され、足を伸ばしてよりくつろいだ姿勢で映画が楽しめるようになっています。 ここ、ポイントが高いですよね。最前列って本当に見づらいのですが、こんなにリクライニングしてリラックスできるとなると、「最前列のほうがいい!」なんて人が出てくるかも。

気になる入場料ですが、なんとドルビーシネマでは通常の鑑賞料に加え一律600円プラス。3D作品では1000円プラスと、なかなかのリーズナブルな値段。消費税増税でお嘆きの方々にも、まさに朗報であります。世界的にもドルビーシネマ対応への移行はかなり急激に進んでいる様子でもあり、これは早めのチェック必至ですぞ!

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桂伸也
この記事を書いた人

桂伸也

フリーライター。元々音楽系からのスタートですが、現在は広く浅くという感じではありますが芸能全般、幅広く執筆を行っています。またエンタメ、芸能に限らずスポーツ、アミューズメント系と…何が得意なのかが不明な感じ。逆に困ったときに声を掛ければ、何らか答えが戻ってくるというか…ある意味“変な奴”(笑)

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