「カフェインには利尿効果があるため緑茶やコーヒーは水分補給に向かない」は、誤解だった!

2019/08/07
マガジンサミット編集部

8月に入り、一気に夏は本番をむかえました。急に気温も上昇し気を付けたいのがこまめな水分補給。脱水症状にならないように常に近くに飲み物を置いておきたいところです。

そして、その水分補給についてですが、皆さんはどんな飲料で水分補給を行っているでしょうか?中には緑茶やコーヒーの中にはカフェインが入っており、利尿作用があるので水分補給には向かないと敬遠している人もいるのではないでしょうか。

実は今回、その「カフェインは利尿効果があるので、緑茶やコーヒーは水分補給に向かない」というのは誤解であるという事が明らかになったのです。

夏の「カフェイン飲料」は脱水症状を引き起こさない?

カフェインの利尿作用により、カフェインが入っている飲料は水分補給に適さない、また、脱水症状を引き起こしてしまうのでは、という考えがありますが、実はカフェインの長期摂取による水収支への悪影響が生じる可能性は低いと考えられています。

それはなぜか、答えは単純で、「カフェインがコーヒーや緑茶などの飲料によって摂取され、水も一緒に摂取されるから」。

米国医学研究所(IOM)は水分や塩分補給に関するガイドライン「Dietary Reference Intakes for Water, Potassium, Sodium, Chloride, and Sulfate(2005年発表)」の中で、コーヒーや紅茶といったカフェイン含有飲料も、日常的に1日当たり200~400ミリグラム程度(緑茶1~2リットル)のカフェインを摂取している人にとっては水分補給源となり、脱水症状などの悪影響も与えないと明言しています。

また、運動前にカフェインを摂取すると、体温上昇と発汗が高まり、脱水症状などが引き起こされる可能性が懸念されてきましたが、100~600mg のカフェインを運動前に摂取しても、尿量の著しい増加はなかったという研究結果もあります。

公的機関や企業の見解

さらに、日本の公的機関や飲料を扱うメーカーもこの問題について言及。以下のようなコメントをしています。

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所

「2013年11月までを対象に3つのデータベースで検索できた介入研究16報について検討したメタ分析において、健康な成人によるカフェインの摂取は尿量の増加と関連が認められたが、試験によるばらつきが大きかった。」

伊藤園(「伊藤園健康フォーラム」で奈良女子大学の鷹股亮氏が発表。)

「カフェインには利尿作用があるといわれていますが、カフェインを400mgとっても利尿作用はないというデータが出ています。このカフェイン量、緑茶に換算すると、約2リットルです。緑茶でカフェインを摂取することによる利尿作用の心配はほとんどないと考えられます。」

 

カフェインによる利尿作用を恐れて飲料を飲まないことが、結果的に水分摂取量の低下につながり、脱水症状による夏バテや、様々な健康リスクを高めてしまいます。日本人に身近な緑茶は食事中など生活シーンにおいて習慣的に水分補給することができます。

また緑茶に含まれるカテキンには免疫力を高めてくれる効果のほか、抗酸化作用があり、紫外線による細胞の酸化を防ぎ、日焼けによる炎症からの回復を促してくれます。

水分補給をしつつカテキンも摂取できる緑茶は、まさに暑い夏を健康に過ごすためにうってつけの飲料といえます。

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