手数料や手続き日数はどのくらい?海外送金の仕組みを理解している人は2割

2018/06/19
マガジンサミット編集部

長期の旅行や留学、赴任・就職のために、海外に行く予定のある人に質問です!

海外の銀行にお金を振り込むのに必要な「送金手数料」って、どのくらいかかると思いますか?

【表1】

送金サービスのトランスファーワイズジャパン株式会社(以下、トランスファーワイズジャパン)が、20歳~59歳の男女を対象に「海外送金」に関するインターネットリサーチを実施したところ、約8割が海外送金に掛かる手数料を把握していないことが分かったそうです。

ちなみに、海外送金の際にかかることが予想される手数料は以下です。

為替手数料(送金時の両替に使う為替レートに上乗せをすることで徴収される手数料)

送金手数料 

・リフティングチャージ(送金を受け取る側の手数料)、

・円為替取扱手数料(円建てで送金する際に必要な手数料)

・中継銀行手数料

金融機関や送金の種類によっても違う場合もありますが、基本的には【表1】において「かかる。手数料と為替レートに上乗せされている」と答えた21.5%の人が正解ということになります。

では、海外送金の際に必要とされる手続の時間はどのくらいでしょうか?

こちらもケースバイケースですが、目安として「ゆうちょ銀行」の「口座あて送金」「口座間送金」では4日~6日程度。大手銀行(メガバンク)ならば、翌日から数営業日以内。ネットバンキングやダイレクトサービスをおこなっている金融機関ならば、同日または翌日が多いようです。

先程のリサーチでは、「1日以上かかる」と回答した人が64.8%おり、その内「1週間程度かかる」と回答した人が18.1%と、海外送金の手続きにはとても時間がかかるイメージを持っている人が多いようです。また、送金から着金までの期間についても「1週間以上かかる」と回答した人が37.7%もいます。

また、海外送金をする際に選ぶ機関については、「大手銀行」が41.5%、「ゆうちょ銀行」が20.6%、「ネット銀行」が19.2%という結果になり、手数料が高く掛かるイメージを持っているものの、多くの人が「分からないから大手銀行に任せてしまおう」と思う傾向にあることが分りました。

 

コストを減らし賢く海外送金する方法

このように、なにかとコストがかかり不便な海外送金手続きですが、このリサーチを行なったトランスファーワイズジャパンをはじめ、近年、ICTを駆使した金融商品・サービス(フィンテック)が世界的に台頭してきています。

なかでも、躍進目覚ましいのが2011年に創業しロンドンに本社を置く世界最大の海外送金会社トランスファーワイズ。送金したい人同士を世界的なITネットワークで結びマッチングさせるという、ボーダレスで画期的な海外送金方法が注目されており、日本には2016年に進出を果たしています。

その仕組みは、例えばA氏からアメリカのA´氏へ送金したい組と、逆にアメリカのB氏から日本のB´氏へ送金したい組をトランスファーワイズが結び付け、A氏の円送金をB´氏へ、B氏のドル送金をA´氏へと、同じ国同士の口座間で振り込むというロジック。

つまり、実際の資金は国境を越えておらず、国内のトランスファーワイズの資金が循環していることになり、為替手数料など大幅なコストダウンを実現。一般的な銀行と比較して最大1/8の手数料で海外送金の実施が可能となるそうです。

現在、トランスファーワイズでは、750以上の通貨ルート/64カ国で、200万人を超える世界中のユーザが毎月15億ポンド以上(日本円にして約2,300億円)の送金を実施し、6,000万ポンド以上(日本円にして約91億円)の節約をしています。

出典 :https://transferwise.com/jp/

トランスファーワイズジャパンによると、2016年度に日本から他国への送金額は約1兆円ともいわれ、またG20の中で日本は2番目に送金手数料が高いといった世界銀行の発表もあるそう。

海外送金する際は、余計なコストを削減できるスピーディでかしこい方法を選ぶ必要があるようです。

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