2016年ヒット商品総括!今さら聞けない。過熱電子タバコは紙巻タバコとどう違う?

2016/12/29
南城与右衛門

「小生さん、意識低いですね」

 

電子タバコを愛用する後輩に、そうなじられました。昨今、ただでさえ紙巻タバコは肩身の狭い思いをしているにも関わらず、今年、フィリップ・モリス(Philip Morris)の電子タバコ(iQOS)が誕生してからというもの紙巻タバコ愛煙家は、さらに端に端に追いやられています。

 

 

とはいえ、意識低いと思われては心外。さらにiQOSは流行語大賞にノミネートし、雑誌『日経トレンディ (TRENDY)』で2016年ベストヒット商品の3位にランクインするほどの売れ行きは気になります。

 

ちなみに、3月に発売になったJTから発売の『ブルーム・テック』も発売5日で発売中止に追い込まれるほど売れ、現在は公式オンラインショップで623日~77日に予約できた人のみが購入できるようでiQOSよりもさらに入手困難のようです。

 

この爆発的人気は、紙巻きたばこそのものを利用する新しいシステムである他に何か理由があるはず? そこで喫煙歴約20年の小生が、加熱電子タバコを手に入れるべく捜索を開始しましたが…

 

アイテム購入までの道のり

まず、何はなくとも加熱電子タバコを購入しなければならなかったのですが、ブルーム・テックはもとよりiQOS も売り切れ状態。12月も終わり新年が近いというのに、今だ原宿のiQOSショップには長蛇の列…

 

とあるタバコ屋でリサーチしたところ「先週20個入ったが、数時間後には完売した。次はいつ入荷するかわからない」しかも、入荷するという事前情報無しにだと言います。コンビニも不定期で少数入荷している店舗もありましたが、裏に隠していることも多く「入荷していますか?」といちいち聞かなければいけないようでした。

 

……しかし、光明は意外に近場にありました。自宅から一番近いコンビニ。ダメもとでiQOSの話をすると「来週、2つ入荷します」とのお言葉。そしてその入荷日、無事、購入。色も希望の紺色のものを手に入れることができました。

 

 

説明書が小さすぎて読めない…

開けてみると、なかには、ヒートスティック(別売り)を差し込んで使う「ホルダー」、ホルダーを充電する「チャージャー」、チャージャーを充電する「アダプタ」、ホルダーを掃除する「クリーナー」などが入っています。ここで問題点となるのが説明書。小さくて開きづらい…。(シニアの方は読み辛いかも)

 

そしてヒートステッィク。フレーバーと呼称されますが、要は種類です。一通り試した感想は、普通のタバコを愛飲していた人は青の「レギュラー」か、水色の「バランスドレギュラー」。

 

メンソールを愛飲していた人は緑の「メンソール」か、薄緑の「ミント」がいいと思われます。ただ、レギュラー系は「クセが強い」という感想を持つ人も多く、小生も最初は「汗ばんだ爺さんのシャツに口をつけて吸い込んだ時の風味」を感じましたが、他者の同意は得られませんでした。

 

一回iQOSに慣れると紙巻タバコの味に違和感が生まれます。喩えると紙巻タバコの煙が花火の煙を吸い込んだ時のような味になります。これは同意を得られました。

 

メリット・デメリット

メリットは、「煙があまり漂わない」「臭わない」「火を使わない」「有害物質を大幅カット」などがあり、水蒸気の煙に不快感を持つ人以外には副流煙の心配もほぼ皆無なようです。また紙巻タバコの場合、ライターを忘れると買わなければいけない無駄金感が生じますが、これが無いのもいいところです。

 

一方、デメリットは、「チャージャーの充電が切れると絶望感」「ホルダーの掃除が面倒」「人によっては吸った感が無い」、「チャージャーの蓋の部分が不安」、「連続吸いができない」「重い」「ヒートスティックが人によっては高価」などがあるようです。

 

「吸った感が無い」というのは、強い紙巻タバコ独特の喉にガツンとくる感じがアイコスには乏しいということ。また「連続吸い」については、1回で14吸い、6分以内と決められており、次に吸う際はホルダーをチャージャーに戻し6分の再充電が必要となります。なかには一人でiQOSを複数台所有し連続吸いを実現させる貴族も存在しますが、小生は庶民、1台手に入れるのがやっと。上記の仕様に従うしかありません。

 

最大の魅力は肌触りだと思う(?)

厚労省は2020年東京五輪に向け、ホテルや飲食店などの建物内原則全面禁止の対策案を明らかにしています。また、最近目にしたニュースで驚いたのが、マンションのベランダで紙巻タバコを吸い近所とトラブルというもの。

 

 

これは自分の部屋のベランダだとしても、多くのマンション・アパートはベランダを避難路として住民全体が共有するものと規約で定められているからだそうです。

 

加熱式電子タバコの人気とともに、禁煙エリアで吸っても良いか否か?と論争になっているようですが、もし、もっと電子タバコが認知され、本当に他者に害がないことが証明されたならば、一部の禁煙エリアで電子タバコは解禁になったりするのでしょうか。

 

さて、最後に小生が感じたiQOSの最大の魅力を挙げます。それはホルダーとチャージャーの肌触りです。持っている人がいたら触らせてもらうといいです。つるっつるで気持ちいいです。(ずっと触っていたいです…)

 

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この記事を書いた人

南城与右衛門

"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

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