東京でよく見かけるリュックサックを大調査!

2017/02/09
放送作家 鴨島妙実

リュックサックといえば、学生の通学用やアウトドアのイメージが強いですが、近年、男女問わずユーザーが増えているようです。たしかに、スーツでもリュックサックを背負うビジネスマンなど、街中でよく見かけるようになった気がします。

 

 

筆者は「荷物が多くて重い」という理由から、ここ10年くらいリュックサックを愛用していますが、以前は、仕事でも使えそうなものを探して何店舗も巡るなど、お気に入りのバッグを見つけるのに苦労した覚えがあります。最近は「大人用」「ビジネスOK」というようなキャッチコピーで販売されているものもあり、選択肢が増えたことを嬉しく思っていました。

 

しかし、リュックサックユーザーは本当に増加しているのか(単に筆者のマイブームではないのか)、そして、どれくらいいるのか、以前から気になっていました。そこで今回、都内3ヶ所で定点観察を実行。どんなリュックが人気なのかも調べてみました。

 

①リュックサックユーザーの割合を調査!

※新宿区アルタ前

 

それぞれの横断歩道で信号待ちをする人を後ろから観察。信号が赤になり、次に青になるまで立ち止まっていた人を対象に、視界に入る範囲内でリュックサックユーザーを数えて割合を算出します。

 

定点観察したのは、以下の3ヶ所です。

・渋谷ハチ公前交差点(1月土曜日) → 52名中20(38.1%)

・新宿アルタ前交差点(1月日曜日) → 43名中16(37.2%)

・銀座数寄屋橋交差点(1月木曜日) → 21名中8(38.5%)

 

予想では2割くらい、銀座は1割ぐらいかな、と思っていましたが、実際に数えてみると、いずれの場所でも、なんと4割近くの人たちがリュックサックユーザーだったのです! 「多い」と感じるには十分な割合ではないでしょうか。

 

②人気のリュックサックを調査!

 

①の後、渋谷、新宿、銀座、それぞれの場所で30分ずつ定点観察を実施。人気のリュックサックは何か、調べてみました。

 

やっぱり大人気の「アネロ」

筆者が「最近リュックの人多いな」と気づいた発端が、アネロの「口金入りリュック」でした。電車に乗っていても、街中を歩いていても、四角いフォルムの同じバッグを背負っている人が多いな、と思ったのです。バッグを取り扱う雑貨店では、最近アネロコーナーまで設置されているところもあるくらいですから、人気の高さがうかがえます。

 

【渋谷20名・新宿16名・銀座5名】

 

観察中に見かけたカラーは、ブラック、ネイビー、グレー、トリコロール、デニム、ラベンダー、ホワイト×グリーン(バイカラー)。素材もさまざまで、キャメルレザー、ブラックレザー、ボアネイビーを使っている人も。30分ずつの観察で、これだけいろいろな種類を見かけるとは思いませんでした。

 

一番多かったのは、やっぱりどんな服にも合わせやすいブラック。レザータイプを持っていた人のうち、1人はスーツの女性でした。普段使いからビジネス使いまで、幅広いシーンで使えそうです。

 

また、渋谷、新宿で見かけたユーザーの全員が学生や若い女性だったのに対し、銀座はベビーカーを引く子連れのお母さんと、おばあちゃんたちでした。どの世代にも受け入れやすいのも特徴です。

 

出典:http://www.carrot-online.jp/

 

ちなみに、渋谷でデニムのアネロを使っていた学生に、このリュックサックの良い点を聞いてみたら、「出し入れしやすい」「とにかくたくさん入る」ところだとか。(カバンの中を撮らせてもらえないかお願いしてみましたが、それはNGとのこと。そうですよね…失礼しました。)

 

上部の取っ手を左右に引っ張ると、がま口財布のようにガバッと口が大きく開くのが、アネロの「口金入りリュック」の特徴。何が入っているのか上から確認しやすいので、入れ忘れも減ったのだとか。また、型崩れしづらく、どんどん物を入れても、上部のファスナーを閉じれば四角くきれいな形に収まるのもお気に入りだと語っていました。

 

作っているのはキャロットカンパニー。お値段も4,860(税込)~とお手頃です。

 

アネロ“みたいな”形 フェールラーベンの「カンケン」

※街中で、アネロとカンケンのツーショットを発見!(左:アネロ、右:フェールラーベン)

 

「アネロかな?」と思って、よく見ると違う。それが「カンケン」でした。スウェーデンの企業、フェールラーベンが作るバッグで、もともとは子どもたちの背中の痛みを和らげるために作られたスクールバックだったのだとか。アネロ以上に真四角に近いフォルムは、どことなくランドセルを彷彿させますね。

 

【渋谷4名・新宿4名・銀座0名】

 

見かけたカラーは、エンジ(Ox Red)、エンジに紺の持ち手(Ox Red/Royal Blue)、鮮やかな水色(UN Blue)、オレンジ(Burnt Orange)、グレー(Fog)、濃いグレー(Graphite)、深緑(Ocean Green)、薄い緑(Frost Green)。アネロは圧倒的に女性ユーザーが多いのに対して、こちらは男女比半々くらい。38種類にもなるカラーバリエーションと、シンプルなデザインが、性別問わず使いやすそうです。

 

16リットルのベーシックモデルは¥11,880(税込)~、7リットルのMini10,800 (税込)~。通販の他、原宿、名古屋、梅田など国内9ヶ所に直営店があり、そちらでも購入可能です。

 

個性的な形がメンズに人気 コート・エ・シエルの「イザール」

※渋谷区スクランブル交差点前

 

個性的な形で、思わず目が留まってしまったのは「イザール」。コート・エ・シエルというフランスのメーカーが作っています。アシンメトリーな見た目だけでもオシャレですが、実は人間工学に基づいて作られており、大きめのパソコンもピッタリ納まる作り。実用性とデザイン性の両方を兼ね備えていて、カジュアルにはもちろん、スーツに合わせても違和感なさそうです。

 

【渋谷2名・新宿0名・銀座1名】

 

出典:https://www.coteetciel.jp/

 

お値段はMサイズが34,560(税込)~、Sサイズは31,320 (税込)~。

通販で購入可能ですが、神宮前と心斎橋にはオフィシャルストアがあります。

 

リュックサックは両手が空いて楽、身体の歪み予防になる、と、メリットも多いですが、混雑した電車の中では、後ろの人を困らせてしまうことも。車内アナウンスでも「手に持つか、網棚をご利用ください。」と呼びかけていますので、マナーを守りながら、お気に入りのリュックサックで出かけましょう。

 

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放送作家 鴨島妙実
この記事を書いた人

放送作家 鴨島妙実

ラジオ番組の構成や、コラムを執筆中。 「ADVANCE EARTH(NACK5)」や「マイナビ学生の窓口」などに参加。 明日が1ミリでも楽しい日になるような情報をご紹介したいと思っています。趣味は大喜利(のお題作り)。

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