妊娠期~子育て期の1000日間、ママとどう接する?悩めるパパにグリコの子育てアプリを紹介

2019/07/05
マガジンサミット編集部

女性の家事や育児負担を見直し少子化に歯止めをかける狙いで、男性の育児休暇義務化をはじめ、父親の育児参画についての議論が活発化しています。

しかし日本は長きにわたり、父親は仕事中心で子育てに関わらないという土壌が育ってきた国。急に「子育てをせよ!」と言われたところで何をどうしたら良いのか…パパならずママも困ってしまうのが本音ではないでしょうか。

昨年2月に、日本の子育ての課題解決を目的としたプロジェクト『Co育てPROJECT』を始動させた江崎グリコ株式会社(以下、江崎グリコ)が、悩めるママとパパにむけて興味深い子育てアプリを開発しています。

その名も「こぺ」。Coparenting(共同育児)の考え方に基づき、妊娠から1000日間の育児環境をより良いものにするサポートをすべく開発された、スマートフォン向けCo 育てコミュニケーションツールです。

写真)「こぺ」を開発した 宮崎友恵プロジェクトリーダーにお話しをうかがいました!

互いの気持ちを伝えられる子育てアプリ「こぺ」

ユニセフの研究結果によると、子どもは妊娠期から生後2歳までの1000日間にカラダだけでなくココロの健康の基礎が出来上がるそうです。しかし、妊娠中のママの身体のことは、パパをはじめパートナーには伝わりにくいもの。そんな夫婦間で認識のズレが生れやすい育児や家事を楽しく取り組むために「こぺ」は開発されました。

この「こぺ」には、キャラクター“こぺポン”のオリジナルスタンプを利用した【夫婦専用のメッセンジャー】や、出産後にパパとママの2人が入力し共有できる育児記録【育児ログ】など、パパや新米ママにむけた育児お役立ち情報やコンテンツなどが充実しています。

使って役立つ子育てアプリ「こぺ」の5つの機能

使い方を簡単に説明すると、まず「こぺ」のアプリをインストール後に夫婦間でパートナー申請をしてペアリングを組みます。ログインするとママとパパは、さまざまなお役立ち機能を共有できるようになります。

機能1【情報の共有】

画面左上のイラストは、ママのお腹のなかで育っている赤ちゃんのイメージ図。子供が育ってゆくのに合わせてイラストが更新されていきます。日々、育ってゆく我が子の姿をパパも想像しやすいですね。妊娠期が何週目に入ったのか、出産予定日はいつになるのかなどを夫婦で共有できます。

写真)赤丸部分が妊娠15週目の胎内で育っている赤ちゃんのイメージ。メッセンジャー機能の下には、カテゴリー別の「こぺポン スタンプ」が並びます。

機能2【メッセンジャー機能】

子育てや家事に関するメッセージを送りあうことができます。家事の手伝いなど、パパに気持ちを言いづらいときにはオリジナルスタンプが活躍!頼みづらいお願いも「こぺポン スタンプ」を活用することでユーモラスに伝えることができます。

機能3【お役立ち記事が充実】

子育てに関するママとパパそれぞれの悩みや疑問に応える「お役立ち記事」を読むことができます。「パパ」「栄養」「胎盤」など、妊娠・子育てに関係する記事や妊娠週(月齢)に則した内容の記事が毎日更新されます。

機能4【こぺポンからのアドバイス】

なかにはクイズ形式になっている記事もあり、回答するとその結果が“こぺポン”からのメッセージに反映され、ママとパパそれぞれへアドバイスとして送られてきます。

写真)つい喧嘩腰になってしまいそうな相談や悩みも“こぺポン”が上手に回避させて、育児における夫婦間の摩擦を軽くしてくれます。

機能5【育児ログ】

出産後には、パパが子供の誕生日を登録すると利用できる【育児ログ】が役に立ちます。例えば「授乳時間」を記録しておくと、パパはミルクを与える時間の目安や、夜中にママがどのくらいの頻度で授乳させているかを共有し知ることができます。

写真)子育てログを共有することでミルクをあげるタイミングや量などを知ることができ、パパが独りのときも安心です。

江崎グリコが「こぺ」を開発した理由

宮崎:少子高齢化の問題に直面するにあたり、食品開発や栄養研究以外でも、子育て支援を通して社会環境を変えるようなお手伝いができないかと考えたのが『Co育てPROJECT』であり、Co 育てコミュニケーションアプリ「こぺ」です。

「食品メーカーが子育てアプリを開発?」と不思議がられることもありますが、お菓子やミルクも子供とのコミュニケーションツールのひとつであり、アプリ開発と理念を同じくします。そもそも江崎グリコの原点は「心と身体の健康」。栄養菓子「グリコ」のおまけも“おまけ”ではなく、遊ぶことで子どもの健やかな成長を願うもので、そのような意味でも子育て支援は創業時からの江崎グリコの大切な使命のひとつです。

パパが育児に参加したくなるための工夫

宮崎:育児においてママとパパは、お互いに意見の投げかけをしない傾向があることが調査から判りました。パパは、自分が何をするべきなのか、またママが何に怒っているのか分からないので、大人しくしていよう…と、子育てや育児コミュニケーションから距離をとり、ママは、育児は自分の仕事だからとパパに相談しない方もいらっしゃるようです。

そこで「こぺ」では、育児を介してさまざまな意見や夫婦間のやりとりがスムーズにできるように工夫しました。妊娠期に子育てコミュニケーションができていると、誕生後の子育て期にスムーズな対応ができるようです。

また、パートナーの育児参画を促すためには、真面目一方では伝わらないこともあり、クスッと笑えるような楽しさやユーモラスさも大切です。この感覚は、長年お菓子をはじめとした食品を通じて楽しさを分かち合うコミュニケーションに携わってきた江崎グリコならではのノウハウが活かされています。

その他、男性でも入り込みやすいように“こぺポン”を中性的なキャラクターにしたり “ありがとう”を伝えるスタンプなどを充実させたりと工夫しました。面と向かうと気恥ずかしくて言えないこともスタンプならば伝えやすいですよね。

ちなみに、ママとパパではログインする時間や使うスタンプ、読まれる記事に違いがあり、アプリを通して子育ての意識や行動パターンの差なども知ることができます。これらのデータは今後のCo育てPROJECT全体の活動に役立たせたいと思います。

「こぺ」を使って、Co育てを夫婦で生活習慣化

宮崎:子育て意識を、毎日、積み重ねながら生活習慣として根付かせていければと考えています。そういった意味で身近なスマホアプリでのコミュニケーションは最適だと感じています。「こぺ」を活用して、夫婦が一緒に子育てをする気持ちや情報を共有してもらえたら嬉しいです。

お腹に赤ちゃんがいない男性は、妊娠を自分ごととして捉えにくく、また、女性自身にも「妊娠・子育ては女性の比重が高くて当然」と考えてしまう傾向にあり仕事等との両立がたいへんなのに声をあげることもなく独りで苦労を背負う傾向があります。

子育て先進国といわれるフィンランドをはじめとする北欧諸国でも、30年前には今の日本と同じような悩みや課題を抱えていました。根付いた文化が1~2年で変わるのは難しく、新しい時代の子育てが浸透するまでには時間がかかるかも知れません。でも、誰かが挑戦し続けることが大切です。

江崎グリコでは、子育てネウボラ取組みを始めた渋谷区と2019年6月に子育てに関する連結協定を締結しました。渋谷区は、妊娠期から18歳になるまで子どもとその家族の支援を図るプロジェクトを開始しており、共に様々なコンテンツを提供していく予定です。

このような活動を通して、日本の子育て環境が充実したものになり豊かな未来を育むお手伝いができれば嬉しいなと思っています。

母子手帳を貰ったときや、定期健診でのエコー写真を見せたときなどは、パパと「こぺ」を始めるグットタイミング!おめでたのママは、ぜひ「こぺ」を活用してみてはいかが?

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