この夏一番のホラー? 最新トラウマ絵本が話題に

2017/07/31
N田 N昌

夏といえば、怪談、ホラー映画でございます。

 

が、最近、絵本の世界でもSNSを中心にトラウマ絵本、怖い絵本が注目を集めております。2011年からスタートしているベストセラー作家が文を手がけた「怪談えほん」シリーズも大人から大人気でございます。

 

 

「怪談えほん」シリーズは、京極夏彦様、宮部みゆき様、綾辻行人様、岩井志麻子様など、作者にそうそうたる顔ぶれがそろっているのが特長でございますが、実は、今最も注目されている作家のアノ方も以前(2012年)、1冊出されております。

 

 

そう、アノ方とは、「蜜蜂と遠雷」で、直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸様でございます。直木賞と本屋大賞のダブル受賞という史上初の快挙を達成し、今、日本イチ注目を集めている作家様でございます。

 

その恩田様の最新作が、なんと「絵本」でございます。それも「怖い絵本」でございます。その作品とは…

 

「おともだち できた?」(作:恩田陸 絵:石井聖岳 装丁:祖父江慎)

 

一体どんな作品なのか…

 

主人公の女の子が、縁もゆかりもない見知らぬ街に引っ越してきます。なかなか友達はできません。その子の母親は女の子に言います。「友達を探してらっしゃい」。父親も「誰かと遊んだかい」と。…ここまでは、ザッツ絵本的な子供向け絵本の教科書的展開でございます。

 

ちなみに絵を担当された石井聖岳様は、2001年に「ふってきました」、で第13回日本絵本賞受賞、第39回講談社出版文化賞 絵本賞受賞を受賞されている注目の若手絵本作家。ほんわかとした画風が魅力なのですが、その画風がさらに子供絵本らしさを強調しております。が、しかしです。そのまま子供絵本では終わらないのが、恩田ワールドでございます。

 

これ以上は、ネタバレになるので言えませんが、この後の展開がスゴイのです。ほんわかな子供絵本の空気感が、気が付くと、逆に「怖さ」を増幅させてくれるのでございます。是非、この感覚はご体験頂きたい!

 

他の怖い系絵本と比べても少し異質でございます。恩田様ご本人が絵本を大好きというのも大きいかもしれませんが、大人向けでありつつ子供絵本としても素晴らしいのでございます。MOEの絵本大賞にも選ばれ、直木賞、本屋大賞、MOE絵本大賞のトリプル受賞も狙える作品なのでございます。

 

ちなみに、この「おともだち できた?」は、2012年1月に怪談えほんシリーズとして出版された「かがみのなか」という作品と同時に思いついたそうでございます。当時、怪談えほんシリーズの担当者に、この2作品を一緒に見てもらったそうですが、同じ時期に出る他の作品とのバランスで、「かがみのなか」が2012年1月に出版されることになったのだとか。(文:NN昌)

 

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N田 N昌
この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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