オムロンの卓球ロボがヤバイ。 水谷隼と打ち合い、声かけまで!!

2017/10/05
Shoichi Sato

 

ついに卓球でも、人はロボットに負けてしまうのか。

 

幕張メッセで103日から6日まで、「モノ」「サービス」「テクノロジー」の最先端が一堂に会すイベントCEATEC JAPAN 2017が開催されました。

 

同イベントに先立ち、常に近未来を描き具現化する技術を生み出しているオムロン株式会社が2日、「オムロンの技術経営と卓球ロボット『フォルフェウス』の進化」記者発表会を実施。日本一卓球が上手いあの選手とのデモンストレーションもあり、会場は大いに盛り上がりました。

 

記者発表では同社代表取締役執行役員専務CTO兼技術・知財本部長の宮田喜一郎氏が登壇。「昨今の技術革新はビジネスチャンス。技術に特化し、どう経営していくかを考えるのがCTOの役割」と話します。宮田氏によると、オムロンのCTOはまず技術視点で近未来を描き、その未来から現在に戻る形で成長のシナリオを組み立てる「バックキャスト」を重視しているとのこと。

 

※人と機械の関係性などを話す宮田氏

 

その中で今回お披露目となったのが、卓球ロボット「フォルフェウス」。人工知能を用いたこのロボットは世界で初めて“人間のようにトスを上げてサーブ”を実現させました。また、最先端AI技術「時系列ディープラーニング」とアルゴリズムの高速化技術により、相手のスマッシュにも対応。40〜80km/hを返すそうです。さらにラリーの状況を判断し、声かけやBGMを変更するなどの高度なコミュニケーション能力も備わりました。

 

今回のものが4代目となる卓球ロボット「フォルフェウス」ですが、これらの進化によって初心者から上級者までラリーを堪能できるモデルとなりました。

 

オリンピックメダリストのスマッシュを返す

 

「フォルフェウス」と卓球対決デモンストレーションに登場したのは、なんとリオ五輪銅メダリストの水谷隼選手。おそらく日本で一番卓球が上手い人間と、世界で一番卓球が上手いロボットの夢の対決です。

 

 

「フォルフェウス」は、淀みない動きで相手コートにボールを入れました。水谷選手は様子を見るように笑顔でレシーブをし、ラリーが続きました。人間が一人しかいないとは到底思えません。まさに人間と機械が一体になって卓球を楽しんでいます。

 

今度は水谷選手がスマッシュ。ここはさすがオリンピック代表、威力が勝りアウトに。とはいえあのオリンピック選手のスマッシュに反応し、ラケットに当てて返す「フォルフェウス」の潜在能力に驚きを隠せません。

 

また、「水谷さん、今日はパンツ履いていますか?」と質問し、本人を戸惑わせたのは他でもない「フォルフェウス」でした。人間くさいコミュニケーションに水谷選手は「可愛い声で聞かれたのでびっくり。今日は試合ではないのでちゃんと履いています」と答えていました。

 

水谷選手は「フォルフェウス君は永遠にミスらない」と、将来性に期待していました。この話、SF映画でも小説でもない事実。卓球ロボット「フォルフェウス」、ヤバイです!

 

 

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Shoichi Sato
この記事を書いた人

Shoichi Sato

地域ミニコミ紙の編集記者、広告代理店を経てフリーライターとして活動中。趣味は山登りなど、スポーツ全般の元高校球児。未確認生物や宇宙、戦国時代 などが好きなロマン追求型。座右の銘は「気は遣うものではなく、配るもの」。 ブログ:s1-thats-WRITE

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