炸裂するか!必殺『居反り』。今知っておくべき新十両【宇良和輝】のスゴさ!

2016/05/10
放送作家 石原ヒサトシ

1位 押し出し  7回

2位 肩すかし  6回

3位 押し倒し  4回

4位 引き落とし 3回

5位 寄り倒し  2回

   上手投げ

   送り出し

   引っ掛け

   足取り

   寄り切り

   突き落とし 1回

   とったり

   送り倒し

   すくい投げ

   下手投げ

   はたきこみ

 

押し出し、押し倒しといった決まり手が多いが、体重が増えるにつれ押し相撲を基本に勝負しているのだ。立会いこそまともにぶつからないが、当たっていなしたり、当たって懐に入ったりと相撲巧者ぶりが見て伺える。

 

稽古の基本である鉄砲、すり足、四股踏みをしっかりやっている証拠だ。

 

小兵力士・舞の海と違う点

かつて“技のデパート”といわれた小兵力士・舞の海と少し違うのは、お尻と太ももが大きく重心が低くて重いことだろう。

 

今場所は127キロと体重も増やしたことから、組んでも簡単に持ち上げられたりする怖さも少ないはず。これでも十両から上のクラスだと軽い方なので、押しに加え、持ち前のスピードは活かせるはずだ。

 

ただし、これ以上体重を増やすとケガにつながりかねないので運動能力と照らし合わせながらベスト体重を見つけてほしいものである。

 

土俵態度が立派!

宇良は、とにかく土俵態度が立派だ。

相撲は礼に始まり礼に終わる。最近はチョンと頭を下げる力士が多い中、腰を曲げてしっかりとおじぎをする。また、入場退場の際も土俵に対してもしっかりと頭を下げる。見ていてとても気持ちがいい。

 

23年ぶりに出るか必殺【居反り】!

そんな宇良がいよいよ十両に昇進。師匠の木瀬親方(元肥後の海)は「十両になると相手の体が大きくなる。懐にも入りやすくなるからそのうち出るだろう」と話している。

 

当の本人も「今まで封印していたわけじゃなくてたまたま出なかっただけ」とのこと。ちなみに十両以上での【居反り】は、決まり手が発表されるようになった1955年夏場所以降の60年間でたった3度しか出ていない珍しい技なのだ。

 

必殺「居反り」が飛び出し、宇良のアクロバット相撲が更にピックアップされ幕内に上がれば人気者間違いなしだ。

 

“体が小さくてもお相撲さんになれる”“宇良のような動きまわる力士になりたい”そんなチビッ子ファンも増えるはず。

 

力士不足、日本人力士の底上げが課題の大相撲で救世主になれるか?宇良が相撲界に超変革を起こすと期待したい。

 

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放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

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