残暑厳しい夜にいかが?怖~い心霊映画6選

2016/08/25
放送作家 石原ヒサトシ

残暑が厳しいですね。寝苦しい夜、更に眠れなくなる恐ろしい心霊映画DVDを鑑賞するのはどうでしょう? 6本選んでみました。

 

・選んだのは、ちょっとマイナー、ちょっと古い作品から…

・ハリウッド作品は省きました。急に物が動くとか、突然何かが起こる的な“びっくり・どっきり”が多いから。あれは怖がらせているのではなく驚かしているだけなので。

 

「ノロイ」

2005年(日本)
監督:白石晃士 主なキャスト:松本まりか アンガールズ

 

キャッチコピーは「全ては本当にあったこと、みんな死んだ」

ドキュメンタリータッチの映画になっていて、素人が撮影したような質感が妙にリアル。「本当にあったことなのか?それともウソか?」とネットで話題になった。

 

――― 映画はこういうきっかけ出来上がった…と説明が入る。

怪奇実話作家・怪奇映像作家でもある小林雅文氏の家で火災が発生。出火原因が不明、妻は死亡、小林氏は行方不明で見つからないという事故?事件?から始まる。そんな彼が制作途中だった映像作品が「ノロイ」、本来ならお蔵入りとなるはずだったこの作品を再構成したのがこの映画…だという。

 

映像は、失踪した小林氏が、とある家に住む親子のインタビューから始まる。

「隣の家から赤ん坊の泣き声のようなものが聞こえる」

という依頼を受け、その親子の隣の家へ突撃取材を試みる。妙なのは、その家に幼い息子はいるものの赤ん坊はいないはずだからだった。しかし、ちょっと奇特な母親に怒鳴られ門前払いを食らう。

小林氏は一度退散してVTRをチェックすると、何かおかしな音が?

よく聴くと赤ん坊の鳴き声のように聞こえる。そこで再度インタビューに向かうと、その家の親子は引越ししていて行方がわからず。しかし数日後、その親子が事故死していたことが発覚する。

・・・というのが映画の“起”か。

その後、別の取材で知り合う霊能力者やタレント達と、その周囲で起こるいかがわしい出来事を紐解いてゆくと、ある発端にたどり着く。関わった者みんな死ぬまで終わらない…ってことだ。

 

和製「ブレアウィッチプロジェクト」(1999年米)というと、伝わる人がいるかも。でも、それよりはとても見やすくて恐ろしい。映画と分かっていながらノンフィクションじゃないの? と本当に疑いたくなる不思議な作品。

 

「心霊写真」

2004年タイ
監督:バンジョン・ピサヤタナクーン、パークフム・ウォンクム

 

タイはホラー映画が数多く制作上映されるそうだが、コメディだったりチープすぎたりで、心底恐怖を狙った作品は少ないそうだ。そんな中、本気のホラー映画に挑んだと評されるのがコレ。

映画に本物の心霊写真を使用したためか関係者が相次いで怪我に遭い、撮影中にも原因不明のトラブルが頻発したという。タイで空前の大ヒットを記録し、ハリウッドでリメイク版も制作(主演・奥菜恵)された。

 

――― カメラマンのタンとその恋人のチェーンは車の運転中に人をひいて逃走、ひき逃げ事件を起こす。翌日、撮影した写真には女の顔のようなものが映っていた。

またおかしなことに、数日経っても事故のこと、被害者のことが全く報道されないのである。そして徐々に、二人の周りには不思議なことが起こり出す。

 

タイトルが「写真」というだけあって、最初にゾワゾワするシーンが暗室であったり、暗闇でフラッシュが光ると女の顔が一瞬見えたり、という演出は結構しぶい。

観ているとだんだん気付くが、“リング”などの日本ホラー映画の雰囲気を良くも悪くも取り入れていてジワジワと怖さが増してゆく。それがタイ人にもウケたのか? 

ちなみに、心霊写真について雑誌社で会話をしているシーンで白いモノが画面を横切るように見えたが、あれは意図的なのだろうか? ちょっとわからない。

 

「怪談新耳袋劇場版・2004」

2004年日本 オムニバス作品

 

2003年からTBSテレビ(BS)で放送開始された1話5分のホラーショートストーリーの番組が好評を得て映画化。これは最初の劇場版で、10~15分のオムニバスで計8話ある。個人的に好きなのは

「夜警の報告書」

「視線」

「約束」

 

ちなみに、この映画のポスターがTBSのエレベーター前に貼ってあったのだが「怖い」と苦情が殺到。役員会議にかけられて番宣ポスターが剥がされるというTBS史上初の出来事があったという。TBSは昔から出るって言いますし、そりゃ深夜に見たら怖いかも…。

 

この「新耳袋」シリーズ、元々低予算でスタートしていて、凝った編集加工を施すといった作業をあまり行っていない。

劇場版はさすがにクオリティが上がっているけど、全体的にハッキリと幽霊的なブツを映すことはあまりしていない。

ストーリーも、現実離れしたシチュエーションより、普通に暮らしている日常で、もしかしたら自分にもこんなことが起こるかも…という身近な恐怖を演出している感じが多い。

 

レンタルビデオ店に行くと、何種類か目に留まると思うが、

ファンの間で人気なのは

怪談 新耳袋[三人来るぞ編] の 「オルゴール」

怪談 新耳袋[最終夜1] の 「水辺の写真」

だそうで。確かにブルブルきます。

 

 

「女優霊」

1996年日本
監督:中田秀夫 キャスト:柳ユーレイ、白島靖代

 

大ヒット作「リング」で日本のホラームビー先駆者となった中田秀夫監督のデビュー作。ご存じの方も多いはずだが、意外に“観ていない”という人も多いので、改めてピックアップする。

 

――― 新人映画監督が自分の処女作を撮影する間に奇異な出来事が次々に起こるという内容。映画撮影がスタートするのだが、スタッフ間で“スタジオで髪の長い女の霊を見かける”と噂になる。数日後、そのスタジオの天井に近い通路から出演女優が落下し死亡する事故が発生。

のちに、その昔、このスタジオで同じように落下事故死した女優がいたことが判明する。

昔スタジオで亡くなった女優の霊の不気味な影に慄きながら話は進む。

 

「リング」に比べればかなりチープな感じはあるけれど、シーンの間(ま)というか空気というか、スピード感を持たないので、ここで何かあるんじゃないの?!と思わせる、嫌な雰囲気を常に感じさせる。

一番怖いのは、2人目の女優が落下した時の、「キャハハハ~!」という笑い

笑った本人がわかっていない芝居が上手

余談だが、監督は、ときどき映り込む霊の女の顔を見せすぎた点を反省。逆に「リング」の貞子は顔を殆ど見せないようにして恐怖感をあおったそうな。

 

この映画、人によっては“物足りない”、“期待した程でもない”と感想を漏らすが、たぶん恐怖の期待値が大きかったんだと思う。これは雰囲気が怖い作品。

クライマックスの演出は作りすぎの感があって好きじゃないのだが、それでも私が今までで観た映画で一番怖い映画は、未だにコレ。

 

~番外~ 稲川淳二「最・恐・傑・作 生き人形」

2000年発売VHSビデオ

 

“稲川さんの生き人形の話”はとても有名だが、その全容を聞き知る人は案外少ないかもしれない。

これは1999年8月に新宿厚生年金会館で行われた怪談ライブの模様を収録したビデオで、その時点での「生き人形」にまつわる奇妙な出来事をイチからすべて語った貴重なもの

とにかく、私が知る限りの恐怖話の中で最恐。ビデオなのでもうレンタル屋には置いてないだろうが購入はできるらしい。また某動画サイトでも観られるらしいので探してみてはどうか。

 

――― 「生き人形」の話とは…

1978年、人形使い師で稲川の友人Mから「新しく手に入る人形で舞台をやるから座長として出て欲しい」と依頼を受ける。そこからおかしな出来事が次々に起こるのだ。

人形を作った制作師が行方不明、台本作家の自宅が火事で全焼、M氏の従兄弟が原因不明で死去。

スタートした舞台はトラブルが続いて中止。おかしなことが起こるとして人形を紹介した大阪のテレビ番組で、生放送中にハプニング続出、テレビに男の子が映っているという電話が沢山入る。

人形を霊能者に視てもらったところ、「これは生きてますよ」強い怨霊が乗り移っているので寺に預けるよう言われたのだが…

 

…これがほんの触り程度。

実はこのビデオ以降、イチから現在までを公の場で語ったことは一度もない。それもそのはず80分に及ぶ長い喋りは疲れるし、

稲川さん自身「この話をすると怪奇現象が起こるから口にしたくない」と封じている。

 

私が「生き人形」の話を最初に聞いて震えたのは1990年頃、テレビ深夜番組の怪談企画だった。

実はこの頃、怪談を収録したカセットテープが発売されている。タイトルは忘れてしまった。その約10年後に発売となったビデオにはその続きが話されていたから「まだ続いているんだ」と知ってビビった。

 

じゃあそのビデオ以降は一度も語られていないのか? というと一度だけある。

「ミステリーナイトツアー2014怪談ナイト」

2015年リリース

生き人形のサイドストーリーが語られている。ビデオ発売から15年後、久しぶりに封印を解いたのである。38年続くこの恐怖のノンフィクションは、たぶん今も続いているはずだ。

 

取り上げていいものか…

「生き人形」の話をこんなWEB記事とはいえ、取り上げていいものかためらうほど怖い。もしかしたら自分にもおかしな事が起こるんじゃないかと自らを案じる。大げさじゃなくて。

だから、もしこのビデオ、DVDを観る人は心してほしい。

最後に私が疑問なのは、こんなふうに怪談話のネタにする稲川さん本人に影響はないのか? ということ。

稲川さんと何度も仕事をしたことがあるディレクターに聞いたら

「ないことないみたいよ」と言っていた。

何を知っているのだろう? 気になったけど、なんかそれ以上は聞けなかった。

 

 

< 取材・文 / 放送作家 石原ヒサトシ >

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この記事を書いた人

放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

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