【きっと忘れない】蒸し返して検証 いい不倫会見、悪い不倫会見

2019/06/21
南城与右衛門

先日、俳優・原田龍二氏が二十代OLとの不倫が報じられすぐさま会見を開き、その対応の潔さに一定の称賛がありました。犯した罪は許されるものではありませんが、原田氏に限らず何人かはほぼノーダメージでピンチを脱出した有名人がいる一方、会見でしくじって信用だけではなく仕事も失う人も多くいます。果たしてその差はなんなのか? 成功例、失敗例を蒸し返してみましょう。

落語家の不倫謝罪会見

成功:六代目三遊亭円楽さんのケース

2016年、40代女性と銀座デート、ラブホテルに入っていくところを写真週刊誌に激写されました。その後の会見では妻への謝罪、妻が許してくれていることを語り、最後はなぞかけで笑いまで取ってみせました。終始、反省の色は見せてはいるものの大御所らしく、顔を伏せることなく堂々と記者とやりとりをしていました。

失敗:桂文枝さんのケース

2016年、元演歌歌手の巨乳美女と20年不倫を報じられた文枝さん。会見では終始暗く、今にも消え入りそうな声。家庭の危機まで臭わす発言をしていました。ここまでは良かった(?)もののその翌年、今度は日本舞踊の先生との不倫が発覚。2人の電話のやりとりも報じられました。記者の直撃取材に対し文枝さんはノーコメント。円楽さんのように笑わせるでもなく堂々とするでもなく終始、陰気なイメージ。権威も失墜したとの報道も。

ウソ? 言葉の綾? があった会見、その後の明暗

成功:小室哲哉さんのケース

2018年、看護師の女性と数年来の不倫関係であると報じられ会見を開いた小室さん。不倫を否定しつつ、11年にくも膜下出血で倒れ療養中の妻・KEIKOさんの介護の苦労も吐露。音楽への興味が薄れていること、小学生向けのドリルを楽しんでやっているなど大人の女性としてのコミュニケーションが出来なくなっていることを明かしました。また創作意欲の減退などを理由に引退も発表。このような状況もあり小室同情論が沸き起こりました。

しかしその後、週刊誌でKEIKOさんは順調に回復しており、日常生活に支障がないほど元気であると報じられ、KEIKOさんの親族が小室さんは介護していないと怒りの告白をするまでに。かみ合わない両者の言い分ですが、以降、状況をひっくり返すほどの小室バッシングはなく鎮静化しました。

失敗:ベッキーさんのケース

ご存知『ゲス不倫』という言葉を生み出した芸能史に残る不倫案件。他にも「センテンススプリング」や離婚届を『卒論』と喩えるなどワイドショーが長い期間お世話になったベッキーさんとゲスの極み乙女。川谷絵音さんの不倫騒動。2016年、週刊文春が2人の不倫を報じるとベッキーさんは会見。食事に行ったこと2人で川谷の実家を訪れたことは認めつつも“ただのお友達”を強調し不倫を否定しました。ところが文春や様々なメディアが追撃。結果ベッキーさんは休業、テレビのレギュラー10番組、CM10社を失ったと当時報じられました。後にベッキーさんは上記の会見で嘘があったこと、不倫を事実上認めました。

伴侶が許していても……

成功:妻・藤吉久美子さんの不倫報道について夫・太川陽介さんが会見

2017年、藤吉久美子さんがテレビ局員と不倫騒動。藤吉さんは号泣しながら記者会見を行いますが実はこれより先に夫・太川陽介さんが会見。事態を収拾していたために藤吉さんに対する風当たりは弱くなりました。太川さんは報道について他人なら怪しいと思うものの妻なら信じる、今は納得している、離婚もない、と終始笑顔で対応し疑惑を一蹴。太川さんの器の大きさが話題になりました。

これと同様に2016年、歌舞伎役者・中村芝翫(当時橋之助)さんが芸妓との不倫報道。芝翫さんは平謝りで会見した数日後、妻の三田寛子さんが自宅前に集まった記者に対応。離婚について聞かれると「ないでーす」とあっけらかん。雨も降っていたことから「雨降って地固まるということで」と明るく返し、騒動をまとめました。

失敗 宮崎謙介元議員の会見

2016年、当時、妻・金子恵美さんと共に自民党議員だった宮崎謙介さん。妻が妊娠した時には育休を取ると宣言するなど愛妻家、イクメンをアピールしていましたが、突然、タレントとの不倫が発覚。会見では終始、うつろな目だった宮崎元議員。素直に報じられた不倫を認めるものの、また違う女性との浮気も告白する羽目に。妻は離婚しない決断をしましたが、宮崎元議員は辞職、さらに妻の妊娠中の不貞ということで長い期間バッシングを浴び続けました。

会見の成功・失敗は会見のレギュレーションにあると思います。今回の原田龍二さん、六代目円楽さんの会見は「質問が無くなるまで続行」「なんでも答える」というある意味、全面降伏会見。記者に飽きるまで質問させ、ノーガードで受け続けたことが成功(=仕事への影響が軽微)にいたったのだと思います。かたやベッキーさんは初手の会見で一方的に自分の意見だけを主張し質疑応答は無しという悪手をとり結果はご存知の通り。ゲスいことをしたのなら記者のゲスの勘繰りが尽きるまで相手をするのが会見の成功の秘訣のようです。

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"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

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